子育て奮闘中!の読者ママが「子どもと一緒に読みたい本」「本当に子どもにうけた楽しい絵本」を紹介します。
★ひよこさん(林明子・福音館書店)
「はじめてのおつかい」「こんとあき」「もりのかくれんぼう」等、名作といわれる林明子さんの絵本は数多くありますが、あかちゃんのときから読める作品も有名。
きっとママが一度は読んだことがあるのが「おつきさまこんばんは」。
そして月間予約絵本「こどものとも0.1.2」の2013年3月号として出版された「ひよこさん」もおすすめです。
すでに完売し、現在までに単行本化されておらず幻の一冊となっているので、書店で購入するのは難しいのですが、図書館に行けば貸し出ししています。
数あるひよこが主人公の絵本の中でも、なぜか1歳になったばかりの娘はこの絵本が気に入り、図書館で借りてくると、毎日「ぴっぴ、ぴっぴ」と言って見ていました。
だんだん外が暗くなる中をひとりで歩いていくひよこさん。
ついに真っ暗で歩けなくなり、葉っぱのふとんで寝ようとすると、あったかい誰かがやってきて…。
お話はシンプルで分かりやすく、また、思わず触りたくなってしまうような、ふわふわなひよこさんの暖かな絵が、あかちゃんを引きつける磁力を持った絵本です。
物語を書いたのは作者の夫である征矢清さんで、残念ながら出版される前に亡くなっています。
夫婦で暖めてきた素晴らしい作品です。
娘があまりに気に入って、毎回図書館で借りるのが面倒になったこともあり、入手を試みようとしたところ、作者の妹さんが軽井沢で雑貨店をしていて、そこから購入することができました。
郵送していただいた本は、なんとサイン本!
1歳児に持たせるには惜しい…と思いながら渡しました。
同封されていた妹さんの手紙には「姉に、ひよこさんが大好き、といっていただいた事を話しましたら、うれしい~と言っておりました」と書かれていて恐縮。
ご本人に娘のひよこさんへの熱い思いが伝わっていました(笑)。
その後も長い間、ひよこさんは娘のお気に入り絵本で、コンパクトなサイズなので、外出時にもよく持ち歩きました。(M)