アミーチあんだんて♪ 「生きた証」を成田市に寄付 

「音:心に安らぎと力を、人:無限の可能性を信じて」をモットーに音楽活動を、また、子育て支援・高齢者支援・障がい児者支援・地域支援を4本柱に、ボランティア活動も行っている「認定NPO法人アミーチあんだんて」が、5月20日に成田国際文化会館大ホールで開催した『Happyクローバーコンサート』の収益50万円を、成田市に寄付しました。

【コンサート開催のいきさつ】

アミーチあんだんての日暮憲子理事長の娘さん・麻依子さんは、重度の障がいを持ってこの世に生を受けました。
麻依子さんは23年前、20歳で神様のもとへ旅立ちましたが、彼女の友人たちは、今も頑張っています。
日暮理事長は、障がいを持ち、時としては奇声を発することで感動を表現する人たちも鑑賞できるコンサートを、31年前から年に1回、ボランティアで開催してきました。
今回は、「コンサートの収益金をご寄付させていただくことで、ボランティア活動のきっかけをくれた、娘と仲間たちの『この世に生きた証』としたいと考えました」(日暮理事長)と、『Happyクローバーコンサート:麻依子と仲間たち』と銘打っての開催となりました。
コンサート名には、希望(夢、目標)・意志(力、情熱)・努力(精進)・感謝(喜び、幸せ)の想いが込められました。

【1000名が来場】

コンサートには約1000人が来場し、大ホールの2階まで、ほぼ満席。
オカリナ、ピアノ、ヴァイオリン&ピアノ、コーラスと素敵な演奏が、観客を魅了しました。


エンディングは、会場全体で『幸せなら手をたたこう』を合唱♪
合唱団メンバーが客席に降り、観客とステージが一体となった素晴らしいコンサートになりました。

ステージで、成田市に寄付の目録が贈られました。

【言葉が出ないほどの感謝】

5月23日、成田市役所を訪れた日暮理事長と事務局長の中西ヒデさんは、小泉一成成田市長、関根賢次副市長、伊藤竹夫市議会議長と懇談しました。


コンサートを鑑賞した小泉市長は、「一般団体のコンサートに、あんなに多くのお客様がいらっしゃるとはすごいことです。子どもたちも真剣に聴いていましたね。歌を知っている知らないではなく、鳥肌の立つ演奏は伝わるんですね」と感心。
日暮理事長は「自分のためじゃない、娘と友人の生きた証を遺したい!という意気込みが、お客様に伝わったんだと思います。ごあいさつの時には、嬉しすぎてありがたすぎて、『感謝』と『ありがとう』しか言葉が出ませんでした。はがきやお手紙もたくさんいただきました。何十年の想いが結実しました」と感極まる様子でした。

目録の贈呈者には麻依子さんの名が書かれています

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。