今週末、いよいよ成田祇園祭!! 成田が熱く燃え上がる3日間 今日から 奥之院の秘仏・大日如来が拝観できます

やって来ました~!! 成田がいちばん熱く燃える夏の風物詩「成田祇園祭」が、今週末7月10日(金)・11日(土)・12日(日)に開催されます。
今年も「東日本大震災被災地復興祈願 響け とどけ 成田の祈り 震災に勝つ」をスローガンに、各町の神酒所などには、募金箱が置かれます。

大本堂前2

今年の当番町は仲之町。御輿の先導を務める警護当番町は上町です。

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見どころは、各町の若者連が口をそろえる、12日午後1時からの、山車・屋台の仲之町坂駆け上がり! 粋でいなせな若者衆が全速力で、10台の重い山車・屋台を次々に薬師堂まで引き上げます。

②本町

10日午後1時30分~と12日午後4時30分~の成田山大本堂前での踊りの競演も壮観です。

総踊り2

11日午前9時からは、故事になぞらえて、権現社を出発した屋台・山車が、JR成田駅前広場で総踊りを披露します。

JR2

期間中は、大変混雑します。
JR成田駅~信徒会館、薬師堂~山崎眼科までは交通規制も行われます。
7月10日(金) 12時~22時30分
7月11日(土) 9時~22時30分
7月12日(日) 10時~23時30分

安全に気をつけて、お楽しみください!

【みどころ】
《安全祈願、鏡開き》
《山車・屋台 競演(総踊り)》
成田祇園祭の始まりを告げる厳粛な行事に続き、成田山交道会の若者頭と副頭の合図で一斉に始る総踊り。各町内の山車・屋台が集結し、若者たちがお囃子にあわせて威勢よく踊り、各町が順に大本堂前に出て、踊りの奉納を行います。その後、山車・屋台は、町内や表参道へと繰り出して行きます。
▽10日(金)13時30分~▽成田山大本堂前

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《山車・屋台 競演(総踊り)》
2日目は、JR成田駅前での総踊りからスタートします。権現山から御輿が進発した後、花若連若者頭の合図に合わせて一斉に総踊りが始まります。御輿に続き、山車・屋台は、町内や表参道へと繰り出して行きます。
▽11日(土)9時~▽JR成田駅前広場

JR駅前

《山車・屋台 総引き》
成田山表参道仲之町の坂を山車・屋台が駆け上がります。
山車・屋台が威勢よく一気に坂道を駆け上がる様子は、必見です。
▽12日(日)13時~▽成田山表参道(門前~薬師堂)

江戸型の山車。前部は囃子台に唐破風の屋根。後部は三層せり上がり式。

《御輿還御式》
《山車・屋台 競演(総踊り)》
3日間の渡御を終えた御輿を、山車・屋台が揃って出迎えした後、成田祇園祭の締めくくりともいえる山車・屋台の競演(総踊り)が行われます。
▽12日(日)16時30分~
▽大本堂前

《山車・屋台のライトアップ ~夜の祇園祭~》
19時を回る頃、夜の帳がおりはじめると山車・屋台は照明でライトアップされ、昼間とは違った印象を醸し出しながら私達を楽しませてくれます。昼間は比較的広範囲にわたって引き回されていた山車・屋台は、夜になると成田山表参道に集結し、小気味良い祭り囃子にあわせて若者達の掛け声も一層高らかになります。成田駅から成田山門前にかけての表参道周辺は、大勢のお客様と山車・屋台の往来で凄まじい熱気に包み込まれます。混み合った表参道を引き回される山車・屋台と一緒になって、ゆっくりとしたスピードで歩きながら祭りの雰囲気にどっぷりと浸るも良し、通り沿いのお店に入って、ひんやり涼をとりながら表参道を行き交う山車・屋台を窓越しに眺めて食事とお喋りを楽しむも良し。夜遅くまで引き廻される10台の山車・屋台、そして祭りの雰囲気を存分に堪能できます。
▽10日(金)・11日(土)は21時/12日(日)は22時頃まで

夜

《成田山奥之院特別開扉》
普段は固く閉ざされた奥之院の扉ですが、成田祇園会の期間中にのみ扉が開き、秘仏の大日如来を拝観することが出来ます。
暗い祠の中、ろうそくの灯火にぼんやり照らされる大日如来様。
祭りの喧噪が嘘のような、非日常的な空間に、厳かな気持ちになります。
1年に1度の機会です。今年は7日(火)~12日(日)に参詣できます。
▽7日(火)・8日(水)・9日(木) 5時30分~16時
10日(金)5時30分~20時
11日(土)~12日(日)5時30分~22時
▽成田山光明堂後方

《天国之宝剣加持》
成田山を開山された寛朝大僧正が、朱雀天皇より授かった「天国宝剣」が、僧侶の手によって身体に当てがわれ、無病息災を祈願してもらえます。
成田山第一の霊宝に直接触れられる機会も祇園会のみです。
ぜひ体験なさってはいかがでしょう。
▽7日(火)~12日(日)8時~16時▽成田山光明堂

※より詳細は(一社)成田市観光協会のホームページ「FEEL成田」で http://www.nrtk.jp/news/gion/

【成田山祇園会・成田祇園祭をちょっとお勉強♪】 (参考:FEEL成田)

《由来》
成田山新勝寺のご本尊「不動明王」の本地仏である大日如来の祭礼「成田山祇園会」は、約300年もの歴史があり、毎年7月7日・8日・9日に行われます。
御輿の渡御と山車・屋台の巡行が行われる「成田祇園祭」は、近年、7月初旬の金・土・日に行われています。
江戸時代には、成田山が管理する湯殿山権現社を中心とする祭礼として執り行われていました。湯殿山権現社とは、現在のJR成田駅東口交番の脇にある権現山と呼ばれる広場の一角にある小さな祠のことで、遠く山形県にある出羽三山の一つである湯殿山の流れをくんでいます。祇園祭初日の夜、御輿が権現社を御旅所として一泊した翌朝、御輿とすべての山車・屋台が権現社に集合して総踊りが行われているのは、祇園会が古くは湯殿山の祭礼として執り行われていた故事にちなんでいます。時代の変遷とともに大日如来の祭礼へと移り、古くは大日如来のご尊体を捧持して各町内を渡御していました。今日では、成田祇園祭が開催される3日間、大日如来をご尊体とした成田山の御輿の渡御と併せて、成田山とその周辺の9町内、合計10台の豪華絢爛な山車・屋台が、賑やかなお囃子の音色や威勢の良い掛け声とともに、成田山へと続く参道を中心に巡行します。期間中、成田の街はお祭りムード一色に染まり、若者達の掛け声と熱気に包まれます。

《御輿》祇園祭で担がれる御輿は、大日如来をご尊体とした成田山新勝寺の御輿です。昔は門前町7カ町持ち回りで御輿番となり、各町内の若者が担いでいました。しかし各町内とも年々御輿の担ぎ手が不足するようになり、大正9年からは成田山の職員と有志が担ぐようになりました。
祇園祭で実際に担がれる御輿は、平時には奥之院脇にある清瀧権現堂の御輿蔵に安置されており、祇園祭開催時のみ、この御輿を拝観することができるのです。

⑪御輿

《警護》御輿が練り歩く順路を、お化粧をした警護の稚児一行が、御輿に先立ち巡行します。翌年当番町になる町内(今年は上町)がこの警護番を担当します。小学生以下の子どもたちが、熨斗目袴に杖を持ち、背中に花笠を背負った可憐な出で立ちで、御輿の先導役を務めます。熨斗目とは無地の絹の布に、袖の先や腰のあたりに格子縞や横縞を織り成した着物の模様で、江戸時代に流行したと言われています。
現在では、各町内によって稚児の衣装も様々。無地の袴に、町内の紋の入った着物姿の稚児が多くみられます。

《手古舞》シャン、シャン、シャン。祭り囃子の音色と共に錫杖を叩く音が聞こえてきます。手古舞の登場です。昔は芸者衆や婚礼前の女性がつとめていましたが、昨今は小学校の子どもたちがつとめています。
着物に伊勢袴、足袋と草履を履き、背中には花笠をつけます。手に持った錫杖を鳴らしながら山車や屋台を先導します。手古舞の衣装は、若者連の祭り半てんや扇子と同様、各町内によって色やデザインが様々です。迫力のある山車・屋台の引き回しに華をそえる手古舞の行列、愛らしい子どもたちの姿は私達の目を楽しませてくれます。

手古舞

《山車・屋台とお囃子》
成田祇園祭は、江戸の祭りと佐原の祭り、2つの祭りが融合した独特の祭りです。
純然たる江戸型山車、唐破風の大屋根の屋台など、各町の特徴も様々です。
お囃子も江戸囃子と佐原囃子が共存しています。
仲之町・本町・交道会が江戸囃子で、あとの7町は佐原囃子です。

お囃子

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。