宗吾様のお膝元 地域交流の場 「そう庵」

成田市・宗吾霊堂のすぐそばにある「そう庵」。
約10年前、元教員の新谷秀雄さんが自宅を開放した地域交流の場です。
「そう」が「ひらがな」なのは、「創・想・奏・爽・叢」の全部の意味を込めたいから。その名の通り、そう庵では自由にいろいろな活動が行われています。

そう庵

昭和7年生まれの新谷さん。教員時代は英語が専門でしたが、音楽や体育も教えていました。富里中時代はバレーボール部の顧問を15年務め、県大会上位にまで行きました。「でも優勝は難しかったね」と笑います。今でもバレーボール部のOG会に呼ばれるそうです。

そう庵で最初にはじめたのは「超初歩ピアノ教室」。近所の子どもたちに「プロじゃないからね」と、今でも無料でピアノを教えています。「バイエルくらいは弾けるようになる子もいますよ」。
叙情歌を歌う集まりでは、自ら伴奏を務め、楽譜の読み方・発声練習を行う姿は、学校の先生そのもの、と参加者のみなさんの声です。

詩集や宗吾に関する本など11冊の自費出版をしてきた新谷さんは、「古事記」などの読書会も行っています。
手芸を楽しむ会、水彩画を描く会、お茶べり食事会、活け花・布草履・歴史・絵手紙など各種講習会もあります。最近のいちばん人気は太巻き寿司だそうです。

さらには、隣の建物を買い、お友だちの大工さんと補修し、ギャラリー「そう庵」として開放。水彩画や陶芸など、いろいろな作品の個展会場として提供しています。2階ではカラオケも楽しめるため、グループでやってきて、ワ~っと歌って帰る人たちもいます。

ぎゃらりー「そう庵」1階
ぎゃらりー「そう庵」1階
ぎゃらりー2階には、カラオケ設備も
ぎゃらりー2階には、カラオケ設備も

平成25年1月からは、毎月第3木曜日、成田市社会福祉協議会主催の「憩いのサロン」の会場にもなっています。

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取材中にも、ご近所のご高齢者がフラリと…。「いつも、ここにはお世話になっているんですよ」と話してくれ、「ナスを漬けたから、夜持ってくるね」と、まさに地域交流の原点を見たような思いがしました。

5月のそう庵の活動は次の通り。これからの開催イベントに参加したい方は、お電話を。
また、「日時やスペースが空いていれば、自由に使ってもらっていいですよ。まずはお電話ください」とのこと。無料で開放されていますので、会場をお探しの方はご利用になってはいかが?
℡080(2013)7810(新谷さん)

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この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。