堀井颯馬選手 日本代表として少林寺拳法世界大会に出場!

成田市立加良部小学校→同西中→成田国際高校出身、現明治大学4年で少林寺拳法部主将の堀井颯馬選手(四段)が、7月29日からアメリカ合衆国で開催される「2017少林寺拳法世界大会」に、日本代表として出場します。


この大会は4年に1度開かれ、今回は、日本発祥の少林寺拳法70周年を記念して、カリフォルニア州サンマテオ市で開催されます。

さる7月5日、成田市役所で、市長、副市長、市議会副議長が臨席し、激励会が行われ、「ベストを尽くして世界に成田の名を轟かせてください」「体調に注意して、日本を背負うプレッシャーをはねのけて頑張って」「自分の力を信じて全力を出し切り、悔いのない大会になるよう、ベストコンディションで臨めるよう、お祈りしています」とエールがおくられました。

【日本代表への道のり】

堀井選手が少林寺拳法を始めたのは5才の時。
「ピアノを習いたいなど、どちらかというと女の子っぽかった」と笑う堀井選手は、両親の勧めで、父の知人が道場主の成田花崎道院に入門します。
中学時代はソフトテニス部と道院通いを両立、高校は、少林寺拳法部が全国レベルの成田国際高校に進学し、3年生の時、見事、全国大会の男子組演武の部で優勝しました!
同時期、大阪で行われた4年に1度の世界大会の予選に出場しますが、残念ながら敗退という悔しい思いを味わいます。

大学は強豪・明治大学に進学。
レベルの高い少林寺拳法に触れ、それまでの自分を一度壊して、組み立て直したといいます。
その成果はさっそく現れ、1年の関東大会・全国大会で最優秀賞を獲得し、以後入賞の常連となります。
そして昨年10月、大分県で行われた全国大会、男女有段の部で最優秀賞を獲得、今年の世界大会への切符をつかみ取りました。

大分大会 最優秀賞の演武

【少林寺拳法の魅力】

世界大会にペアとして出場するのは、2年の秋から組んでいる明治大学の4年生。
「互いに協力し合って上達していく喜びがあります。
同じ年だから言い合えるし、同期と出たいという気持ちが強かった」
という堀井選手は、少林寺拳法の魅力を「人と人とのつながり」と即答しました。

今までも大会出場を通して全国各地に友人ができました。
「少林寺拳法というツールを通して、いろいろな人とつながれる。
世界大会も、世界の人とつながれるチャンス。交流したい」と、瞳を輝かせました。

【目標は金メダル!】

少林寺拳法の勝敗の決し方は、以前のフィギアスケートなどと同じ減点法。
審判5人がそれぞれ、技術点60・表現点40、計100点を持ち、採点されます。
技のキレ・スピード・迫力・気合・動き・・・、またそのトータルマッチングなど、様々な角度からの採点となります。
最高点と最低点がカットされ、3人の得点の合計で順位が決まります。
最優秀賞となり、世界大会出場権を得た大分大会では、2位の大阪ペアと272点の同点でしたが、主審の得点が堀井選手ペアの方が高かったので、僅差での優勝となりました。

カリフォルニアでの世界大会には、日本大会で競い合った大阪ペアも出場し、インドネシアのペアも強豪とのことで、三つ巴の戦いを制して「目標は金メダル」と言い切りました。

「世界大会に向けて、自分の中のこだわりをもって、ひたすら精度をあげる地道な作業をしていきます。少林寺拳法は『継続は力なり』という言葉がぴったりな競技だと思います。
高校3年からの目標だった世界大会出場権を得てホッとして、まだ実感が湧かないところもありますが、日の丸の重さはきっと感じると思います。
よく言われる『練習は本番。本番は練習』と思っているので、緊張はありません。
本番で持てる力を出し切るだけです。コンディションと気持ちを整えれば、結果が自ずとついてくるのではと思っています。競技歴の集大成として臨み、日本代表として後悔のないよう全力で戦ってきます」と、力強く宣言してくれました。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。