成田高校女子駅伝チーム 一丸となって学校最高位 全国5位奪取! ①

速報でお伝えしたとおり、12月25日に京都で行われた全国高校駅伝大会で、成田高校女子が、5年前の7位を上回る、学校史上最高の全国5位に輝きました。

◆1区(6km):加世田梨花(3年) 19分35秒(区間5位) 5位
◆2区(4.0975Km):笹野真愛(1年) 13分18秒(区間5位) 4位
◆3区(3km):石川英沙(1年) 9分59秒(区間11位) 3位
◆4区(3Km):座間栞(2年) 9分38秒(区間13位) 3位
◆5区(5km):端山絢音(3年)16分17秒(区間9位) 5位
タイム:1時間08分47秒

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5位をもぎ取ったのは、走った5人の選手の力だけではありませんでした。
1区のエースが、大会直前に風邪に見舞われてしまい、万全の状態ではなかった中、21人の女子長距離チームはもちろんのこと、男子長距離チーム、受験が終わった3年生も含め夜行バスで現地に駆け付けた男女短距離陣、この日のために作成したオリジナルタオルを掲げて応援した保護者、先生方、「チーム成田」が一丸となって勝ち取った全国5位でした。

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成田に帰ってきた松澤誠(たかし)監督と、5人の選手にお話をうかがいました。

【松澤監督によるレース総括】

1区で前に出て、後の4人がつないで入賞と思い描いていましたが、加世田が体調不良で想定より20秒遅くなりました。
しかし、4人がしっかりカバーしてくれました。
付き添い、応援、しっかり連携が取れ、全員でもぎ取った5位となりました。

中でも慌てることなく、しっかり前を追って順位を上げてくれた2区笹野。
彼女のこれからの競技人生に、すごくプラスになったと思います。

加世田には「余計なことは考えず、タスキをつなげ。20秒はいいから」と送り出しました。

もともと4区の予定だった石川を3区に変更したのは、3区に予定していた新堂の調子が上がらなかったため、大会4日前の21日に、交代したメンバー発表を行いました。
苦しい決断でした。
その前に、6人目は座間と発表していたのですが、彼女もすごく調子が良いわけではなかった。
京都に入ってから新堂の調子が上がってきて、迷いましたが、そのままのオーダーでいきました。
新堂も考え方をプラスに変えて「いつでも走れます」と言ってくれたので、おかげで座間も頑張れたんだと思います。
新堂は悔しかったと思いますが、少しも顔に出すことなく、しっかり声を出して引っ張って仕事をしてくれていました。
今年の悔しさを来年に結び付けてくれるだろうと、新キャプテンは新堂にしました。

3区はラスト1Kmが上り、4区は後半が下り。
座間は下りが向いていて、石川は上りも走れ、本人も「いけます」と言ったので、最終的にこのオーダーにしました。

しかし、(約1か月前の)試走の時には、2人とも4区を走らせていて、石川は3区を全然見ていなかった。
なので、本番で牽制しすぎました。
スローで入ってしまい、1Km地点で時計を見たら遅かったので、ペースを上げて前を走っていた留学生に追いついた時、そのまま抜けばよかったんですが、200m~300m並走してペースを落としてしまったので、ラストの坂でスピードが切り替えられないまま終わってしまった。
余力を残してのタスキ渡しになり、ここでも10秒~15秒、損をしています。
本人も悔やんでいました。

4区の座間は、後ろから追い詰められましたが、持てる力を出し切り、よく走ってくれました。

アンカーの端山は、競技場に6位で入ってきましたが、すぐに1人抜いて5位。
4位とは2秒差だったので、本人は「抜けずにすみません」と言ってきましたが、5年前全国7位の時や歴代アンカーの中でもタイムも良く、いちばん頑張りました。
端山の3年間の集大成、リラックスした走りを見せてくれました。

エースの体調不良で、「加世田に頼らず、私たちも」という踏ん張りがチーム全体に出ました。
目標は3位だったので悔しいですが、最低でも5年前の7位は上回ろうと言っていたので、それをクリアしての5位入賞は、チームにとっても私にとっても嬉しい結果です。
ゴール直後は、本人たちも喜んでいましたが、表彰式で、3位までのチームが全員メダルをかけてもらうのを見た後に、4位から8位は賞状だけを一斉にもらった時に、いちばん悔しさを感じたと思います。 (続く)

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※来年、5人の選手のインタビューをお届けします。m(_ _)m

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。