子育て奮闘中!のママが「子どもと一緒に読みたい本」「本当に子どもにうけた楽しい絵本」を紹介します。
★「10ぴきのかえるのふゆごもり」
(間所ひさこ作 仲川道子 絵)
我が家の娘がはまる絵本のポイントは2つあって、ずばり「断面図」と「かきこみがいっぱいある絵」です。
子どもながらに好きなタイプの絵本があることがわかってきたので「ママこれもう1回!」と、はまる絵本を見つけ出せると、こちらも得意になってしまいます。
断面図がおもしろい作品といえば、家の断面図が100階分続く『100かいだてのいえ』(いわいとしお)が有名ですが、今回おすすめしたいのが『10ぴきのかえるのふゆごもり』です。
春に産まれたばかりの10匹のかえるたちは、みんなで遊ぶのが大好き。
「ふゆでもねないであそびたいね」と、すてきなふゆごもりハウスを思いつくのですが…。
かえるたちと一緒に覗き込みたくなる「ふゆごもりハウスの設計図」や、出来上がった地下の家で遊ぶ様子に、「こんな家があったらな~」と夢がふくらみます。
また、それぞれ性格の違いが分かるかえるや、水辺に住む生き物たちの絵を眺めているだけでも楽しい。
せっかく出来上がったふゆごもりハウスには、アクシデントが起こり、ちょっぴりハラハラするのですが、皆で力を合わせて乗り切って…。
さて、10ぴきのかえるたちは、春まで楽しく遊べたのでしょうか?
お話もどんでん返しが楽しい内容です。
4~5歳向けの絵本ですが、文章が長くないので、きょうだいがいても下のお子さんがいっしょに読むことができそうな一冊です。
何度も読んでいると、かえるたちが家に運びこんでいる道具が何に使われるのか繋がったりと、繰り返し読んでも楽しい。
初版が1990年と少し前の本なので、図書館に行くと多数出ているシリーズも一緒に手にとることができます。(M)