千葉県立美術館コレクション展が開催されている成田市文化芸術センターで、1日、小学4~6年生を対象に「バーチャルミュージアム体験」が行われました。
【バーチャルミュージアムとは?】
千葉県立美術館展示室の1/50の模型に、世界の名画のミニチュアを展示し、学芸員のように展示会を企画する気分を味わえるワークショップ「バーチャルミュージアム」。
子どもたちに体験してもらうことで、作品鑑賞の観点を深めることが目的です。
バーチャルミュージアムは、平成23年度に、千葉県立美術館と千葉工業大学が共同開発したものです。
展示室の壁に見立てたボードに、好きな絵のマグネットを選んで、展示室の模型に展示したようすを、マイクロカメラで撮影して、スクリーンに投影することができます。
【子どもたちの個性いろいろ テーマを決めて】
参加した子どもたちは、千葉県立美術館の収蔵作品と世界の名画45点がセットになったアートカードから、「世界の植物コーナー」「ゆったりコーナー」「身近な風景コーナー」「幸せといる一本の木コーナー」など、自分でテーマを考え、作品を選びました。

選んだ作品のミニチュアをボードにセットして・・・
美術館展示室の模型に取り付け・・・
屋根を取り付けて・・・

マイクロカメラで撮影した映像を、スカイタウンホールの巨大スクリーンに投影!
それぞれが、映像を見ながら、テーマと作品の発表を行いました。
【同じ絵でも感じ方いろいろ】
発表が終わったあと、感想を聞かれた参加者たちは、「同じ絵を選んでも、それぞれ選んだ理由が違うのが面白いと思いました」と、核心に気づいた様子。
千葉県立美術館の学芸員は、本物の展覧会も同じように作っていること、何を伝えるのかテーマ決めに一番力を入れていること、そのために日常生活の中でもアンテナを立てて感受性を磨いていることなどを話し、「どうして?と考えることが大切。対象はアイドルでも何でもいいので、こだわりをもってマニアックに深く考えてほしい。これからは、今回の体験を踏まえて、作品を観てほしい」と締めくくりました。
