投稿広場 【子どもと一緒に読みたい本・絵本】 ①

絵本が好きな娘さんの子育て中「読者ママ」(「読モ」ならぬ「読マ」!?)から、オススメの本・絵本の情報をいただきました!
不定期になりますが、連載させていただきます♪


子育て奮闘中!のママが「子どもと一緒に読みたい本」「本当に子どもにウケた楽しい絵本」を紹介します。

★キキに出会った人々~魔女の宅急便特別編~
            (角野栄子・福音館書店)

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子どもの頃、「魔女の宅急便」を夢中になって読んだり、ジブリ映画で「魔女の宅急便」が一番好きという人は多いのではないでしょうか。
多くの人に親しまれてきた「魔女の宅急便」(角野栄子著)は、第6巻の「魔女の宅急便その6 それぞれの旅立ち」が2013年に出版され、24年を経て完結しました。

「魔女の修行」のためにコリコの町へやってきた13才の小さな魔女だったキキは、ついにトンボと結婚します。双子の子どもにも恵まれ、物語はその双子の成長にまで到りました。
私も長年この物語のファンだったので、完結した本を読み終わったときは、「もう続きが読めないんだ…」と寂しく感じたものでした。

ところが昨秋、スピンオフ作品として、キキに出会った人々にまつわるお話を集めた特別編が出版されました。半人前の魔女のキキを助け、時には困らせた、たくさんの個性豊かな名脇役たちのお話です。
なかでもやはり「グーチョキパン屋」のおソノさんの話が収録されているのが嬉しい。
新しい街への期待に胸を高鳴らせてきたキキが、出鼻をくじかれてしょげてしまったときに、手を差し伸べてくれたキキの恩人です。お話はおソノさんの子ども時代にまでさかのぼります。
「ソノちゃん」とその昔呼ばれていたおソノさんが、「おソノさん」と呼ばれるようになったわけとは…?
また、おソノさんが作るおいしそうなチョコレートパンにも注目。やはりアンパンのように丸くて中にチョコが入ってるのかな? それとも流行のパン・オ・ショコラのように、クロワッサン生地の中にチョコかな? などと思い浮かべながら読むと楽しい。
他にも映画では登場しない「コリコ町長」や「ヨモギさん」などのお話も収録されています。
子どもが原作を読める年になったら「魔女の宅急便って最後どうなったか知ってる? おソノさんのお話もあるんだよ」と教えたくなる魔女の宅急便シリーズ。
ぜひご一読ください。(M)

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。