紙ひこうき

朗報ひとつ、放鳥トキから数えて3世代目、野生で生まれ育ったトキにひなが生まれた。待望の繁殖活動が軌道に乗りつつある。ふたつ目、天皇・皇后両陛下が暮らす御所の「吹上御苑」で発見された、新種のニリンソウが「フキアゲニリンソウ」と名付けられた。明るいニュースに心が弾む▼行政も粋なことをする。成田市では、市民参加型の生き物調査「動植物生息調査員」を募集中だ。ヒメジオンやスミレ、ヒルガオの花を見たこと、椋鳥やオオムラサキ、ドジョウを見たことなど、身近な、自分が名前を知っている生き物の様子を所定の調査用紙に書き込んで知らせる▼寄せられた情報で、わが郷土の主な動植物の現況図ができあがる。それは自然を守るために必要な、きわめて的確な情報であり、環境破壊度の診断書にもなる。調査に加わることで自然とのつきあいがより楽しくなるという効用もある。小中学生が参加する動きを大いに歓迎したい。(I)

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Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。