ハッピーボーンという取り組みをご存じですか。北海道の愛別町では、役所に出生届が出されると、正午に5連発の花火が打ち上げられる。それを聞いた町中の人々が笑顔になる。テレビ画面に映し出された「赤ちゃんが生まれた! ワ~イ! おめでとう!」と、授業を中断して飛び跳ねながら拍手する小学1年生の姿を見た時には、こちらまで幸せな気持ちになった▼実施しているのは町民の有志団体「祝っちゃる会」。名前がまた良い! 20年以上前から寄付により運営しているそうだ。町中の祝福を受ける幸せな子どもたち▼かたや…、たった5歳で父親に見捨てられ、1人寂しく餓死していった男の子。胸がつぶれ、言葉が出ない。同じ命…。全国調査でわかったたくさんの所在不明の子どもたち。一刻も早く、元気でいる確認が取れることを願ってやまない。(F)