12月28日、成田山新勝寺で、1年間に納められた御護摩札をお不動様の炎に返し、ご加護に感謝する伝統儀式「納め札お焚き上げ 柴灯大護摩供」が行なわれました。
山伏装束の僧侶約20名が入場すると、点火に先立ち、「斧の作法(=護摩壇を作る)」「法弓の作法(=清浄な道場を作る」「宝剣の作法(=天地一切の悪魔を祓う)」「洒水(本尊・行者・信徒を清める)」の4つの古式ゆかしい儀式がとりおこなわれました。
諸作法がおこなわれた後、炉が点火されます。
点火されると、読経のなか、大小約5万体のお札が、炎々と燃え上がる知恵の火炎で焼き尽くされました。
また、お札とともに、津波で流された岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松の表皮を加工した松材もお焚き上げされ、東日本大震災による物故者の供養と被災地の復興も併せて祈願されました。