12月25日・26日、成田山新勝寺で迎春準備、大しめ縄の飾り付けが行われました。
25日午前9時、お稲荷さん隣の工務所から、横6.6m 縦1.2m 重さ200㌔の大しめ縄が、7人の成田山専門職に担がれて、大本堂前まで運ばれました。
大しめ縄は、11月上旬から12月下旬にかけて、専門の職員と近隣の奉仕員によって製作されたものです。
材料のわらは、毎年、周辺農家に約6000束を特別注文。
そのうち2500束を大しめ縄用に選別し、成田山独特の、五穀豊穣を願い稲穂を吊るしたように見せる照範じめと称されるつくりに製作されます。
【今年の大しめ縄は最高の出来!】
作業責任者の秋葉文夫さんによると、今年の大しめ縄は「色、つや、全体によくできた」とのこと。
わらの出来は天候という自然に左右されますが、「収穫は大変だったが、今年は生育が良いわらが取れ、緑加減が最高の大しめ縄が作れました」。
まっすぐ下がる大しめ縄にするためには、米を収穫したわらで製作しなければならず、これだけ色、つやの良いわらが取れた今年は、良い大しめ縄を作りたいと、作業員の方々も力が入ったそうです。
わらの青さが、活気とすがすがしさを演出していますね。
【設置はクレーン車で】
あの大きなしめ縄は、どうやって設置されるのか、かねがね興味がありました!
そんな方、多いのでは?
地上6mに大しめ縄を設置するのはクレーン車で。
松や竹で飾り付けします。
この日は、風が強く、準備した松や竹が飛ばされるほど。
そんな中、「作業は安全第一」と、熟練の職人さんたちが息を合わせて飾り付けを進めました。
職人さんたちの仕事はかっこいい!
秋葉さんは「来年は成田山開基1080年の記念の年です。ご参拝のみなさまには、新しい気持ちでお参りしていただきたいと思います。
今年は世界情勢いろいろとありました。
来年は平和な世界を作っていただきたいと願います」と、取り付けられた大しめ縄の前で語りました。
26日午前中に、支柱の足下を飾って、堂々とした姿が完成!
成田山の初詣客は、毎年300万人を数えます。
大変混雑しますので、小さなお子さま連れの方や、貴重品の管理にはお気を付けくださいね!