成田高校陸上部 秋の全国大会で優勝を量産! 村上選手三冠! ㊦

【エコパ・トラックゲームズ】

11月5日・6日 静岡県小笠山総合運動公園スタジアム

村上選手が400mで、高校ユース世代日本ランキングトップの選手に競り勝ち、自己ベストでの優勝!
男子マイルリレーは、大会新での優勝です!

★男子一般4×400m
優勝 3分11秒98 (大会新) 成田高 (浮貝雅希―伊東利来也―本間諒太―荘司晃佑)

★村上夏美 女子B400m 優勝 55秒09  自己ベスト

★山本悠太(1) 男子B100m 7位 10秒93
※予選では10秒83の自己ベスト

 

【関東高校選抜新人陸上大会】

10月22日・23日

★藤村華純(1) 1500m 2位 4分35秒87

★髙橋真奈(2) 5000m競歩 5位 24分55秒69


《秋の大会を振り返って 中原浩一監督の談話》

国体では、成田高校が24点を取り、千葉県に貢献できました。
よく頑張ってくれ、「千葉県に成田高校あり」と示せました。

ユース・ジュニア選手権は、インターハイと同じモードで臨め、3人の日本一がでました。
村上は、体調を崩した中での優勝、感激です。
青栁は、練習の時から優勝できる雰囲気が出ていました。
来年のインターハイにつながる大会でした。

村上はエコパ400mでは、シミュレーション通りのレースをしてくれた。
ユース選手権の400mと800m優勝、インターハイでも2年生でただ1人決勝に残り4位になった強豪校のエースに競り勝っての優勝がうれしかった。
今回は最後の110mまでは前に出ず、我慢して、その時点で横にいれば、勝機はあると思っていました。
その通りにやってくれました。

青栁、本間、村上が日本一になり、今持っている力に対しての良い試合ができたシーズン最後となりました。


★注目ぴーぷる 村上夏美選手

今秋、国体と日本ユース選手権の400mハードル、エコパ・トラックゲームズの400m、3つの日本一を手に入れた村上夏美選手。

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国体についてのインタビューでは、「やっと自己ベストを更新しました。100分の1秒」と、はにかむような笑顔を見せました。
これまでの自己ベストは、昨年の日本ユース選手権でマークした59秒17(高校1年歴代1位の記録)でした。
雨、風、寒さという悪条件の中での自己ベスト更新。
1年かけて削り出した100分の1秒の裏に、どれほどの汗を流してきたのか、はにかむ笑顔から重みが伝わります。
まだ、逆足を使っていない村上選手は、ラスト3台は2歩多い19歩で跳びましたが、予選・準決勝・決勝とタイムを上げての優勝です。
「融通がきいて、スピードを殺さずにすむので、冬季練習で逆足の練習をします。
来年のインターハイは58秒台を出して優勝したい」。

4×100mリレー(4継)、4×400mリレーにも欠かせない成田高校のエース。
中原監督は頭を悩ませます。
「400mとハードル、両方追うのはやめてきましたが、今回のエコパのレースで、(来年のインターハイで)両方とも狙えるかもしれないと思った。せめて4継のメンバーとして、ほかの選手が上がってきてくれれば・・・」。

6月の県大会400mでは、最初の300mはぶっちぎりでしたが、最後の50mがもたなかったといいます。
今回のエコパも勝負には勝ちましたが、ラスト20mが失速しているので、冬季練習を頑張れば、来年のインターハイでは両方とも優勝を狙えると、中原監督は分析します。

「どこにその強さが隠れているの?」と思うくらい、ふんわりした雰囲気をまとう村上選手ですが、練習では「自分を追い込める選手」(中原監督)だそう。
「故障しない」という、選手として大きな武器も持っています。

「若かりし頃の菅野先生と勝負させてるんです」と中原監督。
400mハードル高校歴代10傑&400m千葉県高校記録保持者の菅野さおり顧問(旧姓・日色)を超えることが、指導への恩返しです。
国体もユース選手権も、まだ「妥協のレース」だったという、伸びしろの大きさ。
来シーズン、逆足をマスターした村上選手が、どこまで記録を伸ばすのか、楽しみです!

【冬季練習 来シーズンに向けて 成田高校短距離チーム始動 中原監督談話】

今年は、冬季練習の入りを、昨年より緩くしています。11月19日から準備期に入り、徐々に基礎、トレーニング、技術練習とやっていきます。

きつい練習をやったから伸びるというものではない。
神経・動き・体力のマッチング・・・。
同じ練習をしても、個々の能力で練習効果は違います。
それぞれが、自分の長短を分析し、自分を知り、どこを強化すべきか、自分で考え、主体的に取り組んでもらいたい。
部内で、トップ選手を追い、トップ選手は逃げる、そうして、みんなで強く、同じ力を備えられるようになる「これぞ成田」という練習をしたい。

個々にとって、支部大会がインターハイ(に当たる)の子もいる、県大会がインターハイの子もいる、関東大会がインターハイの子もいる。
それぞれのステージで、インターハイを経験できるように、引き出してあげたいと思います。

チーム一丸 全員陸上
チーム一丸 全員陸上

(写真のご提供:中原監督)

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。