子育て奮闘中!のママが「子どもと一緒に読みたい本」「本当に子どもにうけた楽しい絵本」を紹介します。
★「もりいちばんのおともだち‐おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」 (ふくざわゆみこ作/福音館書店)
森で一番大きなクマさんと、森で一番小さなヤマネくんはとっても仲良し。
ある日、2匹は森の中でケーキ屋さんを見つけます。
小さなものが大好きなくまさんと、大きなものが大好きなヤマネくんが選んだケーキとは?
そしてブルドッグの店主から、お土産に植物の苗をもらい、育てることにするのですが…。
私が初めて作者の絵本を手に取ったのは、子どもを連れて行った小児科でのことでした。
子どもが本棚から選んで持ってきたのがこの一冊。
一目見て作者の本だとわかる、優しいイラストが特長です。
私と同じように「読んだことはないけど、この絵は見たことあるな」と思う方も多いかもしれません。
その時は、正直看病疲れで絵本を読んであげる気力もなかったのですが、表紙のかわいさに惹かれ、一緒に読んでみることにしました。
絵本いっぱいに描かれたイラストは迫力があり、つい次々とページをめくりたくなります。
森のケーキ屋さんが売る、一風かわったネーミングのケーキも秀逸で、メニュー表の絵を見ながら「うしさんのチーズケーキはこれ~かわいい~」「ブルーベリーまんぞくタルトだって。これ食べたい!」と、親子で「かわいい!おいしそう!」と連呼。
読んでいて明るい気持ちになりました。
またケーキ屋さんからもらった苗をそれぞれが育てる様子は、植物の成長も分かりやすく描かれています。
花の形で親は何が育つか分かるのですが、子どもは「?」。
収穫のシーンで初めて「○○だ~」と分かったようです。
さて、何が育ったかは、読んでみてのお楽しみ。
我が家では今、空前のふくざわゆみこブームで、次々と図書館で借りては親子で読んでいますが、やっぱり娘はこの一冊がお気に入りのようです。 (M)