成田高校 全員陸上で5種目に入賞 女子400mH 村上が銅メダル! 岡山インターハイ

今年のインターハイの陸上競技は7月29日(金)~8月2日(火)、岡山県岡山市のシティライトスタジアムで開催されました。
連日の猛暑のなか、成田高校はいつも通りの全員陸上で5種目に入賞しました。

【伊東選手 400m6位入賞】

大会1日目は、先陣をきって、3年生の伊東利来也選手が男子400mに出場。
伊東選手は昨年も同種目に出場し、準決勝まで進出しましたが、今年は念願の決勝に進出し、47秒75で6位に入賞しました。

しかし、南関東大会の記録47秒33を上回れなかった伊東選手は、「ピークを決勝にもっていけなかったのが、勝てなかった要因です。予選、準決、決勝と、どんどんあげていくのが強い選手。国体と日本ジュニアへの出場が決まったので、この悔しさをぶつけて、目標の46秒を出したい」と、次を見据えました。

陸上競技の表彰台は、全員でパフォーマンスをする慣習が♪
陸上競技の表彰台は、全員でパフォーマンスをする慣習が♪

 

【村上選手 400mH銅メダル! 本間選手7位】

大会2日目から3日目にかけて実施された400mハードルでは、2年生コンビが大活躍しました。
男子では本間諒太選手が53秒23で7位に、女子では村上夏美選手が、1位と100分の5秒差、2位とは100分の1秒差の59秒19、今季ベストで銅メダルを獲得です。

村上選手は、昨秋、高校1年歴代1位となる59秒17をマークしています。
「3位はうれしいですが、ハードルの8台目がつまってしまって、自分の歩数でいけませんでした。
前の人に、もう少しで追いつきそうだったのに、悔しい。
今回優勝した人も2年生。ユースと国体に出場が決まったので、1位の人に負けないように頑張りたい」とリベンジを誓いました。

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本間選手が、本格的に400mHを始めたのは、1年の冬季練習から。
「最初はイヤイヤでした」と笑いますが、1年経たないうちに、堂々の全国大会入賞です。
「決勝に残ることが目標だった」という本間選手。
準決勝は快心のレースでした。
「今まででいちばん良い自分の走り、あの状況で出来るいちばん良いレースができました。走っている途中に自分でもいける!と思いました」。
52秒06と大幅に自己記録を更新し、決勝に進みました。
決勝も良い緊張感をもって、プレッシャーにも押しつぶされず臨めたといいます。
インターハイでは複数種目出場で、最後は少し疲れが出たという課題も見つかりました。
また、まだハードリングの逆足の練習をしていないという本間選手。
「何本も走れる選手になること、思い通りに逆足を使えるようになることが、今年の冬場の課題です」と、まだまだある伸びしろに、期待大です。

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【加世田選手 3000m8位入賞 世界選手権5000mも8位 どちらも千葉県高校新記録樹立!】

大会4日目から5日目では、まず女子3000mで加世田梨花選手が、9分05秒64で8位に入賞しました。
この記録は、千葉県高校新記録です!

加世田選手は、7月23日にポーランドで実施された世界ジュニア選手権の女子5000mに参加し、15分39秒66で見事8位に入賞。
今年2月下旬にバーレーンで行われたアジアクロスカントリー4位入賞に続く快挙を成し遂げました。
しかも、このタイムも、5000mの千葉県高校新記録です!
ポーランドは涼しくて、バーレーンとは違い、身体が動いたそうです。
自分のレースの前に行われていた3000mのレースを見て、外国人選手のレース展開を研究して臨みましたが、「外国人選手がペースを上げた時にはついていけなかった」と、課題が見つかりました。

加世田さん2

加世田さん1

(なお、世界ジュニア選手権には、昨年の短距離男子キャプテン、現日本大学1年の山本竜大選手も400mHに出場。決勝50秒99で5位に入賞しています! 準決勝では50秒84の自己新をマークしました)

加世田選手は、ポーランドでの大会終了後すぐに帰国し、インターハイ3日目からチームに合流するという強行軍にもかかわらず、3000mでも自己ベストを更新し、千葉県新記録達成の偉業です。

【マイルリレー 男子7位 女子準決勝進出】

大会最終種目である4×400mリレーでは、男子(浮貝雅希(1)・伊東・本間・荘司晃佑(1))が、3分13秒86で7位に入賞。
女子も、準決勝進出と健闘しました。

男子1走は、地元・遠山中出身の1年生・浮貝選手。
昨年の中学全国大会400m準優勝の実力の持ち主です。
「中学の全国大会とは、全然違いました。自分も力はついてきたけど、調整が難しかったです。リレーは初めて。1人ひとりの重みを感じます。決勝は良い緊張感で走れました」と、高校でも着実に進化を続けています。

インターハイは終わりましたが、マイルリレーもまだ目指す大会が残っています。
関東選手権リレーと日本選手権リレーです。
チームベストは男女ともに、南関東大会で出した3分11秒88と3分46秒89。
日本選手権の参加標準A記録は、3分11秒00と3分46秒00。
男子は、すでにB標準を突破しているので、関東で3位以内に入賞すれば、日本選手権に出場できます。
関東選手権は、8月19日~21日、千葉県総合スポーツセンターで行われます。
伊東選手は「A標準突破で3位入賞を狙います」と、目の光を強くしました。

【OB澤野大地選手が陣中見舞い】

インターハイ期間中には、成田高校OBで、リオデジャネイロオリンピック陸上競技チーム男子主将である、棒高跳びの澤野大地選手が応援に駆け付けるというサプライズもありました♪

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【成田高校のチーム愛 全員で戦った岡山インターハイ】

中原浩一監督は、「今年のインターハイも成田高校特有の『全員陸上』で、頑張ってくれました。朝から晩まで、選手、帯同メンバーとともに戦ったインターハイの期間でした。
子どもたちの仲間愛というかチーム愛というか、いじらしいほどでした。選手はもちろん必死ですが、ほかのメンバーが本当に頑張りました。
ここから、という2年生2人が、全国にアピールしてくれて、嬉しかった。
うまく結果が出せなかった子に関しては、良い処方箋を与えられなかった我々の責任です。みんな、力はあったのに、監督として反省しています。3年生にもっと良い思いをさせてあげたかったので、個人的にはふがいなくてしょうがない。
成高カラーは十分に出せましたが、成高はそれだけじゃダメなんです。できることなら絶対に勝てるというマニュアルを作ってやりたい。今日から、また来年のインターハイに向かいます」と、苦悩の胸の内を明かしました。

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    (写真提供:成田高校保護者&先生&選手のみなさま)

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。