【県大会で優勝候補にリベンジ】
県大会の準々決勝は劇的勝利でした!
対戦相手の若松中学校は強豪校で、今年も優勝候補。富里北中は、昨年今年と3回対戦しながら勝ったことがありません。
しかし、「全員が絶対に負けないという意気込みで試合に臨みました」と石井主将。
7人制20分ハーフの戦いは、壮絶なものとなりました。
前半は8―10とリードを許して終了。
しかも前半の戦いで、エース保坂選手がねんざを、さらに2年生2人が負傷してしまいます。
後半開始。保坂選手は「最初は痛かったけど、アドレナリンが出たので、だんだん痛くなくなりました」と強行出場しますが、負傷した2人の代わりには1年生が入りました。
保坂選手はケンケンしながらも気迫でシュートを決めます
交替した1年生も踏ん張り、ついに逆転に成功!
1点差で準決勝進出を決め、先輩たちの分もリベンジを果たしました。
準決勝の相手は小見川中学校。
小見川中の顧問は、富里北中の外部指導員である、関東ハンドボール協会の稲生茂副会長の息子さんという、珍しい親子対戦となりました。
準決勝は、エース保坂選手が休場。ポジションを変えて試合に臨みました。
軍配はお父さんに上がり、富里北中は決勝進出を果たしました。
決勝戦では残念ながら花園中にやぶれましたが、準優勝で関東大会出場権を得ました。
【関東大会 エース不在で決勝進出】
「新チームとして初めての県大会は、自分たちの実力が分かり、未熟さを知ることができました。新しい気持ちになって関東大会に臨みました」と石井主将。
エース不在で不安を抱えながらも、予選リーグを1位通過します。
決勝トーナメント初戦の相手は、一昨年の全国覇者・茨城のけやき台中。
「名前負けしました」と稲生外部指導員。ベスト8の結果となりました。
稲生外部指導員は、県大会・関東大会を振り返って「実は直前の練習試合は負けてばかりだったんです。それまでは自分の戦略通りに動いてもらっていたんですが、県大会は子どもたちに任せてみました。そうしたら、この子たちには思った以上、200%の力がありました。感心しました。指導者は口を出さない方がいいと思いました。自分たちで考えてプレーできるのが、このチームの特徴です」と、選手の成長に目をみはります。
顧問の山中博之先生も「若松戦では、チームの底力を発揮しました。ケガ人が出たのに、他のメンバーも頑張りました。ケガをしたエースは根性を見せました。壮絶な戦いでみんなが成長できたと思います。自分たちで考えて行動し、プレーも作れたので、それが結果につながりました。キャプテンの石井には絶大な信頼を置いています。交代で入った1年生たちが離されなかったことも、大きかった。1年生も気持ちが強い。伸び率がすごい」と、感心の弁でした。
【ハンドボール 大好き!】
石井主将は「1・2年関係なく、チームワークが良いので、それもあっての結果です。関東でも自分たちの力を知り、課題が見つけられました。まだまだ克服していかなければなりません。これからも頑張ります」と話し、最後に保坂選手と2人で「みなさん、ハンドボールをやってください! ハンドボールは、見た感じは難しそうに見えますが、練習を積み重ねて出来るようになると、すっごくハマリます! 友だちが試合を観に来てくれましたが、面白いと言ってくれました。観ても楽しめるスポーツです!」と、顔を輝かせながら「ハンドボール愛」を力説してくれました。