韓国と日本 大切な縁が続きますように 井邑市の高校生が成田でホームステイ

成田市と韓国の井邑(チョンウップ)市の交流は、1998年の井邑市から成田市への視察団訪問から始まり、2002年に「友好交流推進協議合意書」を締結以来、青少年のホームステイを通じ、お互いの文化を理解するため、有意義な交流が進められています。

12月18日~20日、「2015井邑市高校生友好訪問団」が、成田市にやって来ました。
訪問団は、引率4名、15・16歳の男女高校生各6名で、成田市の一般家庭に2人ずつホームステイをしました。

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DSC_597118日、成田市役所で行われた対面式では、品田等成田市国際交流協会理事長が、韓国語を交えながら「井邑市のみなさんは、日本への好奇心が高まっていると思います。良い交流ができるよう願っています。日本の普段の生活を体験して、お互いの文化や習慣を学びながら交流を図り、楽しい思い出を作ってください。この出会いが両市の友好に大きく寄与することを期待しています。ホストファミリーの皆さまにおかれましても、慣れないホームステイの受け入れですが、日本の普段の生活を体験してもらって、韓国と日本の文化交流をさらに促進するため、力をお貸しいただきたい」と歓迎と感謝の意を表しました。

DSC_5974訪問団長のキム・ヨンフン井邑市企画予算官長からは、成田市、国際交流協会、ホストファミリーへの感謝の気持ちが述べられ、「短いホームステイですが、日本の家庭生活を直に体験し、文化を理解し、学生時代のよい記憶として長く残るよう、12名の学生をよろしくお願いいたします。今後もホストファミリーの方々との持続的な交流を通じ、良い関係に発展することを希望します。また、学生ホームステイだけでなく、多様な分野に交流が拡大しますよう、成田市・井邑市間の友情が両国の発展にも寄与できますよう、関心とご協力をお願いいたします」と、期待が寄せられました。

続いて、井邑市の学生が自己紹介。
家族構成や、趣味、目指す職業、日本に対する思いなどを、原稿や携帯端末を見ながら、一生懸命日本語で話してくれました。中には原稿を見ないで暗記している生徒も。逆に「英語ですみません」と、英語で自己紹介をする生徒もいました。

 

いよいよ、ホストファミリーの発表。
1組ずつ、あいさつし合い、写真撮影をした後、それぞれの家庭に帰っていきました。

 

2日目は、おのおの自由行動。
成田山新勝寺、房総のむら、幕張のイオンショッピングセンターなどを見学しました。

3日目の朝、早くもお別れの時が。
成田市役所に全員集合し、別れを惜しみました。

野球をやっているという男子学生は「幕張に行った時に、外から見たマリンスタジアムの大きくて立派な様子が、いちばん印象に残っています。ホームステイでは、表現できないくらい親切にしてもらいました。食べ物1つ1つに気を遣ってくれました。ビックリしたのは、食事の時に、お父さんお母さんより先に食べていいと言われたこと。韓国は儒教思想なので、目上の人より先には食べません」と、驚いたことを話してくれました。

成田山新勝寺を見学した女子学生は、「不思議な感じがしました。煙を浴びる場所や、手を清める場所があることは初めて知りました。韓国にも寺院はあって似ているけど、成田山は大きかった」。

女子高生2人を受け入れた成田国際高校3年生のご家族は「英語と、覚え立ての韓国語と日本語で、コミュニケーションを取りました。短い時間でしたが、女子同士、いろいろと話せました。韓国の方たちは礼儀正しい。お父さんが帰ってきたら、立ってあいさつしてくれました」、男女のお子さんと共に、男子高校生を受け入れたご家族は「男の子は初めてで戸惑いましたが、Kポップ、アメリカ映画など趣味の話から共通の話題が見つかりました。『日本語の勉強をしています』と笑顔でいてくれました。こちらも韓国語の勉強になりました。社会情勢はいろいろとありますが、このまま良い交流が続けばいいと願います」。
DSC_6213ホストファミリー代表としてあいさつに立った、3回目の受け入れとなった女性は、セオール号の事故に触れ、「親御さんの気持ちのそばにいたい」と募金を託しました。
訪問団を見送った後、「自分の子どもたちは大学生になってしまったので、高校生と話せて楽しかった」と話し、「来年も受け入れましょう」と、他のご家族に呼びかけていました。

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最後の記念撮影は、すっかり打ち解けた雰囲気に。
みんなの手元にご注目! 韓国では、この指先の形が「ハート」を表すそうです♪

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全員の指先に「ハート」♪

別れを惜しんで・・・

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。