1月18日(日)、もりんぴあこうづ MORI×MORIホールで、成田国際高校演劇部の一人芝居『繭(まゆ)の中』の公演が行われます。
この一人芝居は、昨年11月、三谷幸喜作品など第一線で活躍する舞台美術家ら7人が審査員を務めた、第67回千葉県高等学校演劇研究中央発表会において、最優秀賞・創作脚本賞・舞台美術賞の三冠に輝き、今月行われる第50回関東高等学校演劇研究大会(南会場)への出場を決めた作品です。
作品創作の始まりは、顧問の伊三野友章先生が目にした「引きこもりの男性が自宅ごと津波に流された」という東日本大震災の新聞記事。「はっとしました。私たちは、つい漠然と『被災者』とひとくくりにしてしまいがちです。けれど一言に『被災者』といっても百人百様、たとえば障害者や外国人といった『災害弱者』の存在もあります」。伊三野先生は、県大会地区予選3週間前の昨年8月下旬から、部員の中村恵さんと脚本を創り始めました。そのタイミングで、3人しかいなかった部員のうち2人が退部。1年生の中村さん1人になってしまいましたが、「1人でもやる」と決意します。中村さんは1人でなんと男女8人を演じ分け、照明や音響は他部の生徒に手伝ってもらい、今回の栄冠を勝ち取りました。「たくさんの人に見てもらえることがうれしい。震災を忘れないため、被災者1人ひとりを知る大切さを伝えたい」。
18日は、「関東大会がんばってくるからね公演」と題し、最後の仕上げを披露します。入場無料。お誘い合わせの上、頑張る高校生のパワーをご覧ください。
▽1月18日(日)14時30分開演(14時開場)
▽もりんぴあこうづ MORI×MORIホール
▽入場無料
▽http://narikokugekibu.seesaa.net/
▽問 ℡0476(27)2610(同校・伊三野教諭)