学習意欲は現役大学生以上! 明治大学・成田社会人大学

11月29日、成田市役所大会議室で「平成26年度明治大学・成田社会人大学」の修了式が行われました。

同大学は、成田市が、高校生以上の市民を対象に「神田駿河台の講義を成田で」をキャッチフレーズとして、明治大学の多彩で専門的な講師陣を迎え、平成9年から開設している市民講座で、5月~11月の10回連続講座となっています。年々、応募者が増え、国際社会課程と地域社会課程各100名、緑地環境課程40名の定員を超えて抽選となる年もあるほど人気の社会人大学です。

修了式に先立ち、各課程代表者による学習成果発表が行われました。国際社会課程は高井宏さんが「グローバル化社会で何をすべきか」、地域社会課程は石井知香代さんが「2014 躍動する成田市」、緑地環境課程は多田隆さんが「家庭菜園における有機野菜栽培を目指して ~緑肥作物栽培による野菜体力づくりと虫害軽減対策~」のテーマで、各15分ずつ、堂々の発表を行いました。学んだことを実際に家庭菜園で試しながら、無農薬(殺虫剤)栽培技術の確立を目指し、データや写真をとり続けて発表した多田さんは「教わったことを実践したら、ドッキングしてきました。太陽熱による土壌消毒なども、予想外のデータも取れてきました。まだまだ、実験は途中なので、これからも学んだことを試していきます」と、さらなる向上への意欲を話しました。

学習成果発表の様子
学習成果発表の様子

 

修了証書授与の後、社会人大学ならではの称号授与も行われました。「修学士」は各課程1年ずつ3年を修了するか、課程を問わず4年を修了した方に、「教学士」は修学士取得後、課程を問わず2年を修了した方に、「弘学士」は教学士取得後、課程を問わず2年を修了した方に授与されます。今年度は、「今大学の学習成果を地域や成田市の発展に生かす」を基本テーマに、教学士取得には4000字程度、弘学士取得には6000字程度の論文も課されました。今年度、修学士を取得した方は24名。さらに教学士の称号が日暮和子さんと松下尚夫さんに、弘学士の称号が青野信雄さん、石井知香代さん、荒木一之さんに授与されました。

列席した講師陣からも「学ばれたことを日々の生活に生かしてください」「自助・互助・公助で、家庭・地域・社会を守って、まだまだ頑張ってください」「老いてなお、光り輝く人生を生き抜いてください。成田から未来へ矢を打ち放ってください」など、はなむけの言葉が数々贈られました。「成田の人は熱心です。むしろこちらの励みになります。帰って学生を見るとガッカリします」の言葉には、笑いが起こっていました。

小泉一成・同大学名誉学長からは、明治大学への感謝の言葉と、「学んだことを地域に還元してほしい」と修了生への期待が語られました。現在、成田市では第2次生涯学習推進計画の基本方針の一つに「みんなで協働~市民が学んだことを活かせるまちづくり」を掲げており、「今後とも市民の意見を聞きながら、まちづくりを進めていきたい」とも語られました。

福宮賢一明治大学学長は、「明治大学にとって、社会人大学の出発点が成田です。市民のみなさんの熱意あふれる向学心に敬服いたします。みなさんの力は明治の力です。来年またお目にかかりたい」と結びました。

国際社会課程を代表して髙井さん
国際社会課程を代表して髙井さん
地域社会課程を代表して石井さん
地域社会課程を代表して石井さん
緑地環境課程を代表して多田さん
緑地環境課程を代表して多田さん
修学士を代表して浜口孝昭さん
修学士を代表して浜口孝昭さん
教学士のお2人
教学士のお2人
弘学士を授与された方々
弘学士を授与された方々

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。