柔道を取り入れたロシアの国技「サンボ」 2014世界大会が成田で行われました!

11月21日~23日、成田市体育館で、「2014年世界サンボ選手権大会」が行われ、世界約60カ国から来成した約600人の選手たちが、世界最高レベルの白熱した戦いを繰り広げました。

総合格闘技「サンボ」は、発祥地であるロシアの国技で、柔道やレスリングなどを取り入れながら国際的なスポーツ競技として発展し、現在は90カ国以上に連盟があります。創始者の1人が、日本の講道館で柔道の修行経験があるなど、日本とも縁の深いスポーツです。異種格闘技大会などで、サンボ出身の選手たちが高度な関節技や立ち技、寝技、打撃などを駆使して活躍したことなどから、世界最強の格闘技ともいわれています。競技はスポーツサンボと打撃も認められているコンバットサンボの2種類あり、試合時間は男子5分、女子4分です。

スポーツサンボ
スポーツサンボ
女子も見応えのある戦いが展開されました
女子も見応えのある戦いが展開されました
打撃もありのコンバットサンボ
打撃もありのコンバットサンボ

2013年4月、安倍首相とプーチン大統領とのトップ会談で、2014年が、日本とロシアが武道を通じて国際交流を行う「日露武道交流年」と定められました。そして、日本の玄関口である成田での世界選手権開催の運びとなりました。開会式には、今大会名誉会長である森善朗元総理、国際サンボ連盟会長、外務省欧州局長、日本サンボ連盟会長などそうそうたる方々が列席、華やかなものとなりました。ロス五輪金メダリストの山下泰裕さんの紹介には、外国人選手からもひときわ大きな拍手が送られていました。あいさつに立った小泉一成成田市長は、「市制60周年にあたり、本市に世界中から選手のみなさんをお迎えできることを光栄に思います」と話し、「運気上昇のまち成田には成田山はじめパワーみなぎる場所がたくさんありますので、大会後にお出かけください」と成田をアピールしました。

和太鼓の演奏で世界からの選手を歓迎
和太鼓の演奏で世界からの選手を歓迎

日本選手団は男子11人、女子9人の計20人。女子選手の1人に話を伺うと、「女子はほとんどが柔道専門です。日本で世界大会が開催されるということでチャレンジしようと思いました。試合で優勝したり選考会で選ばれたりした、9階級1人ずつの代表が出場しています」。日本選手団は、男子が銅メダル1、女子が金メダル2、銀メダル1、銅メダル2と大健闘し、女子チームは外務大臣表彰2位に輝きました。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。