11月5日、8月下旬に行われた「第29回日本クラブユースサッカー選手権(U―15)大会」で全国初優勝を果たした鹿島アントラーズジュニアユースに所属する、成田市在住の4選手が、優勝報告のため、成田市役所を訪れました。
鹿島アントラーズは、毎年、ホームゲーム開催日に「成田の日」を設け、成田市民をカシマスタジアムに招待優待しています。成田から鹿島アントラーズアカデミーを受ける子どもたちも多く、鹿嶋市に本拠地を置く鹿島アントラーズにとって、高速道路でつながっている成田は、選手獲得の有力地域の1つとなっています。
来所したのは、中村勇太選手(西中3年)・富岡理久選手(大栄中2年)・福島一樹選手(西中2年)・根本健汰選手(大栄中1年)。それぞれ入団時期は違いますが、中村選手と福島選手は成田SSS、富岡選手と根本選手は大栄FC出身です。
中村選手はDFのリーダーとして、大会全8試合にフル出場。4失点に抑え、優勝に大きく貢献しました。178㎝の身体を張るプレースタイルの中村選手を、中村幸聖監督も「スピード、ヘディングを武器に相手の攻撃を止める。おとなしいので、もっと闘争心を持ってプレーできるといい。リーダーシップが取れるし、まだまだできる選手」と高く評価、今後も期待されています。
小泉一成成田市長は「成田の日のスタジアムの盛り上がりには圧倒されます。今大会、全国48チームの頂点というのは、すごいのひと言。楽な試合ばかりではなかったでしょう。接戦をものにするのは練習の成果のたまもの、精神力も同時に鍛えられている鹿島のレベルの高さを示していると思います。そんなチームに4人が所属しているのは、成田市にとって名誉なことです。保護者・監督・コーチ・チームへの感謝を忘れないで、将来、プロとして大会に出場し、成田に大きな感動を与えてほしい」と激励しました。
今後の抱負を聞かれた各選手、中村選手は「入った時から3冠(3大大会)獲ることを目標にしています。冬(高円宮杯)にも優勝して歴史を残したい。支えてくれた少年団や親への恩返しは、プロになることなので、1日1日を大事にやっていきたい」、富岡選手は「優勝はうれしかった。高円宮杯に向けて練習に取り組んで、試合に出て活躍して、こういう場に来られるようにやっていきます」、福島選手は「先輩たちが優勝し、来年は自分たちが連覇できるよう、日々練習に取り組んでいきます」、昨年、ジュニアチームで全国優勝を経験している根本選手は「来年・再来年はメンバーに入って、優勝し、報告できるように頑張ります」と、それぞれ決意を語りました。
市長が「練習は厳しい?」と聞くと、ニコニコしながら「はい」と答える選手たち。就任1年目で全国制覇を果たした中村監督は「キッズからやっている選手が多く、今までの指導者の方々のおかげです。鹿嶋までは保護者の方たちも送迎が大変です。将来、『成田の日』に、成田市出身の選手がアントラーズのユニフォームを着られるように、夢を持ってやってもらえれば」と、子どもたちを温かな目で見つめていました。
最後に司会者から、最近J1昇格を決めた松本山雅FCで活躍する船山貴之選手が、成田中学校出身であることが紹介され、4選手の将来に期待が込められました。
【鹿島アントラーズ戦績】 《1次ラウンド》 2―0ガンバ大阪/2―0カターレ富山/4―1サンフレッチェびんご 《決勝トーナメント》 1回戦 2―0セレッソ大阪/2回戦 5―1FC多摩/準々決勝 2―1栃木SC/準決勝 1―0名古屋グランパス/決勝 2―1清水エスパルス