【子どもと一緒に読みたい本・絵本】㉟ 『のばらの村のものがたり③ 木の実のなるころ』

★新装版 のばらの村のものがたり③木の実のなるころ

                   (ジル・バークレム作/講談社)

イギリスの有名な絵本シリーズで、木の根や幹をすみかにして暮らす、ねずみたちのお話です。
シリーズは8冊あり、四季折々のエピソードを通して、英国の田舎の伝統や、手作りで溢れた暮らし、暖かな団らんが描かれています。
どのお話も素敵なのですが、中でもこの「木の実のなるころ」は、秋の実りでいっぱいの賑やかな森や、イギリス式のアフタヌーンティーの様子がお気に入りで、読むたびにうっとりしてしまいます。
大人になってから、はまった絵本です。

さてお話は、もりねずみ男爵の末娘のプリムローズが、冬を前に森で収穫のお手伝いをするつもりだったのに、林へ迷い込んでしまうというもの。
まだちいさなプリムローズは、初めは花をつんで遊んだり、かやねずみのお茶に呼ばれたり、と楽しく過ごすのですが、あたりが暗くなる頃には、すっかりどこにいるのかも分からなくなってしまいます。
さてプリムローズは無事家へ帰れるのでしょうか?

イギリスでは陶磁器メーカーが、このシリーズのイラストのティーセットを売っているほど人気があるようです。
いつか私もこのかわいい挿絵のティーセットが欲しいと思っているのですが、普段はIKEAで買った89円のマグカップでお茶をガブ飲みしているし、子どもが小さくて割りそうなので、手に入れられるのは夢の話…憧れの一品です。
また、残念ながら日本では絶版となっている絵本なので、ぜひ図書館で手にとってみてください。
手のひらサイズのかわいい絵本に癒されます。 (M)

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。