9月26日、成田国際高校剣道部の練習に、オーストラリア ブリスベンにある同校の姉妹校・スプリングウッド高校の生徒が参加しました。
両校の交流は、ちょうど30年前の1987年、成田国際高校の生徒16名がオーストラリアを訪問したのを機に始まりました。
89年には姉妹校を締結し、毎年互いにホームステイ交流を続けています。
今回は、スプリングウッド高校で日本語の勉強もしているという生徒20人が、9月21日~28日、成田国際高校の生徒宅にホームステイしながら、同校の活動に参加しています。
21日は茶道部体験、22日は書道を含む授業や、筝曲部・ダンス部・少林寺拳法部・吹奏楽部のパフォーマンスが披露されたウエルカムパーティーに参加、25日はなごみの米屋で和菓子作り体験と成田山新勝寺の見学をしました。
【26日は剣道体験】
26日は向台小学校・新山小学校で小学生と交流し、給食も体験。
放課後は剣道部体験です。
剣道着に着替え、防具を付け、竹刀を持った生徒たちはご満悦の表情♪
4人ずつのグループを剣道部員2人が担当し、構え、足さばき、面・籠手・胴・突きと、次々に教えていきました。
最後は、剣道部員の模範試合。
【剣道は楽しい♪】
剣道は見るのも初めてというLaraさん(16)は「人生一度の体験ができて、とても楽しかった。次回は面もかぶってやってみたいです。気合の入った声は迫力がありました。勝つためにはたくさんのトレーニングを積まなくてはならないと思いました」。
オーストラリアでは、ラグビー、サッカー、クリケットなどチームスポーツが盛んで、個人競技は珍しいそう。
学校ではラグビーを習っているという、ひときわ体格の良さが目立ったPaaka君(16)は「剣道大好きです。籠手・面・胴のテクニックを見て、やって、楽しかった。難しかったのは、どこでどの言葉(気合も含めて)を言うのか分からなかったこと。
オーストラリアに帰ったら、剣道のことを日本に昔からあるサムライのスポーツとして紹介します」。
剣道部員の模範演技に、一番驚いた表情で見入っていたのはAmyさん(15)。
「楽しかった。日本の良いカルチャーを勉強できました。剣道の音と動きが興味深かった。たくさん練習すれば私も出来そう♪」と、みなさん剣道に興味をもってくれた様子でした。
【教えることの難しさも経験】
同校剣道部の2年生は、外国の生徒たちに剣道を教えるのは4回目。
加藤元輝男子主将は「細かいところは難しいですが、ボディランゲージも使って、ある程度は伝えられたかな。初めての人たちなので、打つことに集中すると声が出なくなったり、継続してもらうのが難しい。けれど楽しそうにしてくれているのを見ると、自分も初心を思い出します」、
富山未来女子主将は、「教えることは難しいです。言いたいことがいっぱいあるけど上手く伝えられない。相手が言うことも全部は分かってあげられない。でも先生たちに普段教わっていることを伝えて、少しでも持ち帰ってくれると、外国にも剣道のことが広まっていくと思います」と話してくれました。