「地域を活性化し成田ブランド確立せよ」成田観光立市フォーラム2017

215日、成田市文化芸術センター スカイタウンホールで、成田市の観光を考える「成田観光立市フォーラム」が開催されました。

「選ばれる観光地になるために!~今、成田が取り組むべきこと~」をテーマに、世界のトップレベルの観光ノウハウを各地に広める観光カリスマ・山田桂一郎さんの基調講演や、千葉県や地元成田で観光に携わる方々を集めたパネルディスカッションが行われました。

講演の中で山田さんは、地方創生とは「『稼ぐ力』を引き出し、生産性の高い活力にあふれた地域経済を構築すること」、それには「地域の総合力」「民の知見」を引き出し、実行し、結果を出していくことが大切だと語りました。

また、地域振興をする上で気をつけなくてはならない点として、イベントの効果測定についても説明していました。「『たくさん集客できてよかった』で終わってはだめ」と、イベントをやっても地域にお金が落ちないケースに警鐘を鳴らし、「コストをかけるのであれば、リターンを考え、地域で消費されたお金がどうなっているか、波及効果を数値で測定しなくてはならない」と、具体的かつ戦略的に、イベントを企画していく必要性を訴えました。

「成田は持っているもの、使えるものは多い」と山田さんは成田の優位性を語ります。プロモーションだけでなく、マーケティングを意識しながら、地域性・個性・創造性で成田らしさを追求し、『成田』でなくてはならない、『成田』でなければ買えない・体験できない、といった『成田ブランド』を確立してくことが必要だと力強く訴えました。

第2部では、成田の観光に携わる方々を招き、パネルディスカッションが行われました。

パネリストとして、千葉県総合企画部地域交流推進専門監・椎名誠さん、千葉インバウンド促進協議会長・早川康一さん、成田山表参道若手有志から、藤倉商店の藤倉健さんと下田康生堂ぱん茶屋の 下田真吾さん、成田国際空港株式会社上席執行役員・濱田達也さん、そして成田市副市長・吉田昭二さんが参加。

「選ばれる観光地になるために取り組んでいること」「今後も選ばれる観光地になっていくための課題」「成田ブランドの確立に向けた意見」というテーマで、それぞれの立場から、現在行っている取り組みや想いを熱く語りました。

モデレーターとしてディスカッションを導いていた山田さんも、パネリストたちの取り組みを聞きながら、成田ブランドの確立・進化に期待を寄せていました。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。