富里小学校合唱部♪ 明日12/26千葉県代表として東日本発表会に出場!

 富里小学校合唱部が、明日12月26日(月)、東京都で行われる「TBSこども音楽コンクール東日本優秀演奏発表会」に、千葉県代表として出場します♪

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【東日本演奏会への道のり】

TBSこども音楽コンクールは、1953年から毎年行われている歴史ある全国大会。
小中学校の、コーラス部、合唱部、ブラスバンド部、吹奏楽部や、その他各種楽器、クラスや学年単位で参加することも可能な大会です。
まず都道府県単位でテープによる審査が行われ、各部門上位に選ばれた学校が都道府県コンクールに出場。
各都道府県で選出された学校が、全国7ブロックのコンクールに駒を進め、さらに最優秀校が全国に進めるというもの。

富里小学校合唱部は、今年6月のテープ審査を通過し、9月の千葉県コンクールに出場しました。
県コンクールは、複数会場で4日間にわたり行われるため、当日の合唱のテープ審査で、後日、最優秀賞獲得が知らされました。

【「誇りをもって堂々と」と富里市長が激励】

東日本演奏会に先立って、12月20日(火)、富里中央公民館講堂で、富里市長への出場報告会が行われました。

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指揮は水嶋映子先生。
伴奏は、イタリア留学中の若きピアニスト殿内雄也さんです。
殿内さんには、昨年、NHK全国学校音楽コンクール関東甲信越大会に千葉県代表として出場し、奨励賞を獲得した際にもお世話になりました。
「キラキラした音、優しい温かな音を奏でる演奏家」と惚れ込んだ水嶋先生が、dsc_8422ちょうど帰国中の殿内さんにお願いしたそう。
イタリアから帰国したばかりで、合唱部とは、この日が今年初顔合わせと伺ってビックリ!
日本にいる時から、「子どもたちの声はとても純粋で、合唱伴奏は好き」と経験豊富な殿内さんは、まさに、「あ・うんの呼吸」で、水嶋先生の要求に応え、子どもたちの合唱を引き立てていました。

 

NHK全国音楽コンクール課題曲『ぼくらのエコー』、同自由曲でありTBSこども音楽コンクールでも歌う『樹形図』、そして『踊るミュージアム』の3曲を、客席で聴いた相川堅治富里市長は、美しいハーモニーとそこに至るまでの練習をたたえ、「東日本演奏会では、千葉県代表として誇りをもって、堂々と歌ってください」と鼓舞し、花束を贈りました。

客席で聴く相川市長
客席で聴く相川市長
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花束を贈る

 

6年生の代表児童が「歌うことは楽しいです。コンクールが終わっても、みんなで歌う楽しさは忘れません」と、感謝の言葉とともに合唱にかける思いを返し、最後に『未来を旅するハーモニー』を披露しました。

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【すべてが けがれなき歌声に表われる】

富里小学校合唱部員は、4年~6年40名。
明るく仲の良い雰囲気です。

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放課後は週に2回ほどしか練習できないので、毎朝7時20分から練習を行っています。

音楽室の壁には受賞歴の数々が

部員たちは合唱部の良さを「1人ひとりで歌うんじゃなく、パートごとに大勢いて、心を1つにできる。友だちが増えました」「みんなで、間違ったところ、良いところも言い合えます」と語ります。

指導に当たる水嶋先生は、「家が遠い子は毎朝大変です。楽しい思い出につながっていくように、練習方法を工夫して考えています。子どもの持てる力、良いところが伸びるように、そして生きる自信につながってくれれば」と話します。

放課後の練習を見学させていただきました。
「素直さ、明るさ、優しさ、一生懸命さが、けがれのない声に表れている。1人ひとりがきれいな声を持つ原石として輝いています」と、水嶋先生が絶賛する素晴らしい声とハーモニーに、心が洗われるようです。

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【具体的でわかりやすい指導】

小学生に、歌い方や表現力を指導するのは難しいと思いますが、 水嶋先生は、良い例悪い例を歌って「どっちが優しく感じる?」「最初はこうやって鼻から出す声、最後はガツンと」と何度も細かく指導しながら、いかに声を届けるか、歌詞に込められた意味をどう伝えるかを考えさせます。
「興奮して歌うと、前のめりになって、かかとが上がるでしょ。上げちゃダメ。踏ん張って歌う」と、体の使い方にも言及します。
部員たちも「先生は、ちょっとしたブレスの位置や、声が出ていないところもこまめに教えてくれます。隅々まできれいに歌えるようになりました」、
「違っているところを、声で表して教えてくれる。いつも全体を見て、1人ひとりを把握してくれています」と絶対の信頼を寄せます。

先生の指導をメモに取る
先生の指導をメモに取る

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【校庭の景色が重なる『樹形図』】

合唱部が奏でる曲は「君よ、大樹たれ」というフレーズが印象的な『樹形図』。
音楽室の大きな窓からは、校庭の大樹・けやきが見えます。
「子どもたちがイメージしやすいと思って、この曲を選びました。自然豊かな環境でのびのび育ち、明るい声を持つこの子たちに合っている」と水嶋先生。
児童の1人が「『樹形図』で、大樹も最初は一粒の種、大きなものでも始まりは小さいことがよく分かりました。小さい時の大樹と、大きくなった大樹を歌い分けるのが難しい」と話したように、曲を通して生きる意味も学んでいます。

【笑顔で歌い切りたい】

練習見学では、最後に、学校全体の今月の歌『翼をください』と、低学年も楽しめるようにと合唱部が振り付けも考えた『赤鼻のトナカイ』も聴かせてくれました♪

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お茶うがい、マスクなどで常日頃、喉のケアに気を付けている部員たち。
体調を崩さず、この素晴らしい歌声とハーモニーが、東日本演奏会で存分に発揮されることが楽しみです♪

6年生は「東日本1位で全国に行きたい。本番で出し切りたい」
「6年生は最後の道。卒業前のプレゼント。みんなで笑顔で歌い切りたい」、
5年生は「6年生に良い思い出をプレゼントしたい」「リラックスしてベストを尽くします」と意気込みを話します。
水嶋先生も、「声は楽器だから体調も出ます。心も体も良い状態で、昨年のHNKコンクールのように、笑顔で終われるような演奏をしたい」と、大舞台でも楽しく気持ちよく歌い切るという目標を話してくれました。

笑顔で頑張ってください! 富里小学校合唱部!

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。