12/25の全国駅伝出場を報告 成田高校女子駅伝チーム 関東大会はエース温存&メンバー入れ替えでも準優勝! 

11月25日、成田高校陸上競技部女子駅伝チームが成田市役所を訪れ、10月29日の千葉県大会優勝により、12月25日に行われる全国大会への出場権を得たことを報告しました。

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成田高校OBでもある小泉一成成田市長は、4年ぶり7度目の全国出場をたたえ、またこの日午前中に行われた成田市表彰式で、駅伝チームの加世田梨花選手と石川英沙選手はじめ成田高校の多数の生徒が、功績彰を受彰したことにも触れました。

(編注:国体や全国大会で3位までに入賞した10名の生徒が功績彰を受彰。青栁柾希・本間諒太・村上夏美・飯田詩央・伊東利来也(以上陸上部)・森富太郎・和泉敦也・中島巧(以上弓道部))

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「文武両道の成田高校の教育方針を実践されているということで、OBとしても嬉しく思います。
県大会では一度も先頭を譲らない完全優勝で、勝ち方が今までとちょっと違うという感じを持ちました。
県大会で敗れたチームの想いもしっかり受け止めて、楽しく走ってください。
テレビ中継もありますので、成田の名を全国に轟かせてください」と、選手たちを鼓舞しました。

伊藤竹夫成田市議会議長も「スーパースターのみなさんにお会いできるのを楽しみにしていました。他の議員からも、皆さんに応援の気持ちを伝えてと言われました。京都(=全国大会)はレベルが高いと思いますが、体調管理をして、日ごろの練習の成果を出し、後輩のためにも良い報告を待っています。心の底から応援しています」と、期待を込めました。

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小泉市長は、「6年前、全国大会出場を決めた野球部に、うなりくんを帯同させてもらったら、ベスト4まで行きましたから」と、選手一人ひとりに「願いがかなうなり」と言いながら、うなりくんキーホルダーを手渡しました。

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うなりくんは女子を笑顔にしますね~♪
うなりくんは女子を笑顔にしますね~♪

【全国大会の展望】

歓談の中では、松澤誠(たかし)監督から、全国大会までの予定や展望が語られました。

成田の県大会優勝タイムは、成田高校史上最高の1時間10分05秒。
今年の各都道府県の優勝タイムの中では9番目に当たりますが、コースが違うこと、千葉県大会のコースは難コースであることから、一概には比較できず、また、今年はずば抜けているチームがないので、十分勝算はあると、嬉しい分析がされました。

いちばん長い1区6kmを走るのは、エース加世田選手の予定。
一区の最後は上りですが、加世田選手は上りが好きだそうです。
今年のメンバーは層が厚く、後の4区間はいまだ白紙。
選手起用に頭を悩ます松澤監督は、「明日26日に行われる都道府県対抗女子駅伝大会千葉県選考会に、全員出場します。その結果で、ある程度のめどをつけ、12月10日前後には最終的なメンバーを決めたい」。
1区の加世田選手が流れを作り、2区にもスピードのある選手を配置し、「逃げて逃げて限りなくテレビに映りたいと思います」と、市長の期待に応えました。

【今チームとしては初出場 のびのび楽しく!】

以前は練習で20km走っていた駅伝チームですが、最近は10kmほどにし、スピード中心の練習に変えました。
加世田選手が8位入賞を果たした、7月の世界ジュニア選手権5000mでは、7位までがアフリカの選手でスピードの重要性を感じたそうです。

4年ぶりの出場ということで、現在のメンバーにとって全国大会は初めてです。
松澤監督は、「前回は、4年連続全国出場の最後の年に7位入賞を果たしました。全国を走る先輩たちを見て、ということはあると思います。昨年、一昨年と、自分の中では行けると思っていましたが、ちょっとした誤差で行けなかった。出場が3年間途切れましたが、その分、他のところで経験を積んできたので、このチームは初出場だけど、のびのび楽しく走らせてあげたい」と話しました。

チームは昨日から明日まで、試走のため京都に出かけています。
その後、千葉で練習を重ね、本番前は12月22日に現地入りします。

がんばりますので応援よろしくお願いいたします、と加世田キャプテン
がんばりますので応援よろしくお願いいたします、と加世田キャプテン
最強の成田高校女子駅伝メンバー
最強の成田高校女子駅伝メンバー

【関東大会は準優勝】

千葉県大会の後、11月19日に群馬県で行われた関東大会は、女子が1時間10分20秒で準優勝、男子が2時間09分45で19位という成績でした。

県大会メンバーだった加世田、笹野真愛、端山絢音が、関東大会の1週間前に行われた東日本女子駅伝千葉県メンバーに選ばれたため、関東大会は、1区新堂桃子・2区座間栞・3区藤村華純・4区石川英沙・5区小幡美貴という、新堂選手以外県大会は走っていない布陣で臨みました。

特筆すべきは、4区3km区間1位の走りで、チームを一時トップに押し上げた石川選手です。
3位でたすきを受け取ると、1km地点で2位に、ラスト1kmでトップに立ち、12秒の貯金を作りました。
「(コース説明では4区は)下りのコースと書いてあったけど、そんなに下っていませんでした。他の選手の持ちタイムも、自分より速い人はそんなにいなかったし、先生に『自分で先頭に立つというイメージでいけ』と言われていたので、グイグイ詰めていきました」。

松澤監督は「関東大会のオーダーは、加世田を残し、その他を総入れ替えして優勝を狙う予定でしたが、東日本駅伝起用が決まったため、来年の布陣を想定して1区を新堂にしてみました。2位は予想通りです。関東では、座間と新堂が使えたことが収穫。石川にはトップに出ろと言って、その通りにはなりましたが、タイム的にはもう少し欲しかった。良い経験になりました。県メンバーと関東メンバーで競わせて、全国に臨みたいと思います。
男子は19位でしたが、後半順位を上げられたことは評価できる内容で、来年につながる良いレースでした」と総括しました。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。