成田高校女子駅伝 全国切符は関東大会におあずけの準優勝 男子は8位入賞

【速報】11月21に行われた南関東大会で、成田高校女子は、1時間10分14秒のチームベストを出し、4位に入賞しました。
加世田選手は19分20秒で1区の1位に輝きました。
しかし残念ながら、優勝校をのぞく1位にはなれず、全国切符を手に入れることができませんでした。
この悔しさは来年必ず晴らしてもらいましょう! 頑張れ!成田高校!


10月31日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場折り返しコースで行われた、千葉県高等学校駅伝大会で、成田高校女子が1時間10分32秒で準優勝、男子が2時間10分58秒で8位に入賞しました。

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《男子》(42.195㎞) (敬称略 ( )は学年)
[1区](10㎞)大木皓太(3)[2区](3㎞)笹谷亮太(1)[3区](8.1075㎞)久留戸黛良(1)[4区](8.0875㎞)橋口大希(1)[5区](3㎞)松浦志高(3)[6区](5㎞)畑上陸(3)[7区](5㎞)實川久夢音(3)

《女子》(21.0975㎞)
[1区](6㎞)加世田梨花(2)[2区](4.0975㎞)小幡美貴(2)[3区](3㎞)座間栞(1)[4区](3㎞)新堂桃子(1)[5区](5㎞)端山絢音(2)

女子は、今大会での全国切符は逃しましたが、今月21日に同コースで行われる南関東大会で、東京・千葉・神奈川・山梨の優勝校をのぞく出場校のトップでゴールすれば、全国大会出場権を得られます。

閉会式で「男子の上位は全国でも通用するタイム」と講評されたように、今年の男子のレースは、優勝校が大会新をマークするなど、ハイレベルな戦いとなり、男子は南関東出場権を得る6位に、惜しくも届きませんでした。

《男子 死闘の襷》

女子は1区の加世田梨花選手が、19分19秒の区間記録を樹立! 4年前に成田高校の先輩・小崎裕里子さんがマークした19分24秒の区間記録を塗り替えました。
2区以降は安定して2位をキープ、5区(5㎞)の端山絢音選手も区間1位と大健闘でした。

《女子 準優勝の襷》


森岡樹生キャプテンは、「今回は、今までの大会と勝手が違ったところがあり、サポート面が万全にいかず、悔しい思いをしました。改善すべきところが分かったので見直して、南関東で京都(全国大会)を決めたい」と、きっぱりと宣言しました。

松澤誠監督は、女子について「1区は頑張りました。2区以降が私の配置作戦がずれてしまいました。この1週間で調子の波が予定と変わってしまい、心配していたところが出てしまいました。しかし、大きなミスではないので、県大会は予行練習と思って、地元開催の関東までに修正します。このコースはアップダウンが激しいので、攻略できるように。今日は柏日体さんに勝てましたが、まったく安心はできません。気持ちを引き締めて、作戦を練り、関東大会ではイチフナ(市立船橋)さんにもリベンジして、7年前以来となる優勝を目指します」。
男子については「よく頑張りました。このタイムで6番に入れないのは残念です。ちょっとしたレースの流れに乗せてもらえなかった。もう少し競れれば、6番に届いたのではと思います。けれど1年が3人とも区間1ケタの順位だったので、来年につながる大会になりました」と、次を見据えました。

また、都大路(全国大会)出場権を得た女子優勝・市立船橋高校のメンバーには、成田西中出身の小川奈々選手、富里中出身の藤本彩夏選手(共に3年)がいます。

3区小川さんから4区藤本さんへ
3区小川選手から4区藤本選手へ

全国大会で、ともに戦う勇姿がぜひ見たい!
そのためにも、南関東大会で頑張れ!成田高校!

★注目ぴーぷる★ 加世田梨花選手(2年)

1区6㎞を19分19秒で走り、区間記録を塗り替えた加世田選手。
「小崎先輩の区間記録を塗り替えることを目標にしていたので嬉しい」と笑顔を見せながらも、「先生には、20秒設定、でも30秒でいいと言われていました。走ってる感じでは30秒くらいかかっているかなと・・・。タイムは良かったけど、チームを勝利に導けなかったのが悔しい」とエースとしての悔しさをにじませました。

DSC_1936 競技場を先頭集団3人の3番目にピタッとつけて出ると、折り返し地点の手前で1位に並び、折り返してからは一気にギアチェンジして先頭を独走。「前半は抑えて、折り返しから一気に出て後半あげる、という作戦通りにいけて、自信がつきました。後半DSC_1938だけあげればよかったので、結果的にできました。もう少し、ラストいけるかなと思ったけど、下り→平坦→上りが、やはりきつかった」と分析。
「関東ではラストまで全力で走れるように練習します。チーム全体としての問題、課題もあるので、関東で都大路に行けるよう、頑張りたい」と表情を引き締めました。

加世田選手は、今年のインターハイ3000mでも9分15秒64、10月の「わかやま国体」少年女子A3000mでも9分16秒35で、それぞれ5位に入賞しています。
しかし、国体のレース展開には悔いが残るといいます。
最初の1000mが3分10秒ペースで「遅いな」と感じましたが、次の1000mで「一気に2分台になったところで、反応が遅くて」出遅れたことが響いたそうです。
「次のトラックでは、一ケタ(秒台)を出せると思います」と、こちらも頼もしい言葉が聞かれました。

今年、全国レベルでも大活躍の加世田選手ですが、実は中学時代は全国経験がなく、悔しい思いをしています。
加世田さんは女子中出身。「中学時代は1人で走ってました」。
中学時代の最高順位は、2年時の1500m県5位。
3年の6月に全国大会出場ラインを切る4分36秒を出しましたが、7月の県大会で出さなくては全国には行けません。
最後のチャンス、県総体の決勝、ラスト1周まで先頭を走っていた加世田さんでしたが、ラスト1周で7人に抜かれ、8位に・・・。「中学時代は弱かった」。

成田高校に来たのは、中学時代、同じブロックにいた、別の女子中の2年先輩「(原田)紗枝先輩に憧れて」。
「成田高校に来て、強い先輩たちや仲間と練習できて、記録もグングン伸びたので、楽しくて楽しくて。これからは自分の記録との戦いだと思うので、ちゃんと向き合いたい」。苦しかった中学時代を糧に伸びてきた加世田選手は、足元を見つめることも忘れません。
まだ2年生。今後の活躍が楽しみです。

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この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。