成田高校陸上部 県アベック2連覇! 女子マイルR・加世田(3000m)・太田(400mH)が大会新!

5月14日~17日、千葉県総合スポーツセンター陸上競技場で行われた第68回千葉県高等学校総合体育大会陸上競技大会で、成田高校が2年連続アベック優勝を果たしました。

優勝8点~8位1点に換算して競う学校対抗で、男子は全部門制覇、2位のちょうどダブルスコアという圧倒的な強さで完全優勝。女子は最終2種目となった時点で2位と同点という僅差をものにし、栄冠を手にしました。男子は2年連続37回目、女子は3年連続30回目の優勝です。

男子は優勝6人、リレー2冠、入賞延べ11人、女子の優勝は延べ6人と1600mリレー、入賞は延べ15人と400mリレー。女子の1600mリレー、400mハードルの太田麻香選手、3000mの加世田梨花選手は大会新樹立の快挙です。鈴木綾夏選手は、やり投げ・円盤投げの2冠、砲丸投げも2位で、1人で23点を稼ぐ大活躍でした。

大会新で優勝した女子1600mリレー
大会新で優勝した女子1600mリレー
ケガを乗り越え、大会新を更新した加世田選手
ケガを乗り越え、大会新を更新した加世田選手
大会新をマークした太田選手
大会新をマークした太田選手
やり投げと円盤投げ2冠、砲丸投げ2位の鈴木選手 「いちばん好きなのはやり投げ」
やり投げと円盤投げ2冠、砲丸投げ2位の鈴木選手 「いちばん好きなのはやり投げ」

DSC_9719

大会新をマークした1600mリレーのアンカー・豊田麗主将は、「前の3人が良い流れで来てくれた。バックストレートが追い風だったから、ぶっとばそうと思った。自分が1年の時に、先輩たちと出した3分46秒03の千葉県記録を更新したかったけれど、1秒足りなかった。お預けです。関東大会、インターハイで出します」と宣言しました。

DSC_0047
女子総合優勝を決めた瞬間!

 

男子1600mリレー準決勝では、3走が接触に見舞われ、バトンを落とすアクシデントで6位に後退。しかし、失格を回避する冷静な対応でレースに戻り、順位も1つ上げ、アンカー・山本竜大主将にバトンを渡しました。山本主将は鬼気迫る爆走で、ゴール直前に決勝進出条件である2位に食い込み、会場をどよめかせました。
決勝は1度も先頭を譲ることのないレース展開。昨年、同リレー全国優勝メンバーである山本主将はレースを振り返り、「準決勝のアクシデントがあって、どんなに速く走っても、そういうことはあると、決勝はより気持ちを引き締めて挑みました。1走から1番を保てたレース展開が良かった」と、アクシデントから学んだことを話してくれました。

DSC_0104

男子1600m優勝メンバー
男子1600mリレー優勝

県総合優勝と今後の展望について、山本主将は「県は、男子2連覇、女子3連覇がかかっていましたが、1人ひとりが頑張った結果が総合優勝につながりました。自分はキャプテンとして、何もしていませんが、このチームのキャプテンをやらせてもらって幸せです。南関東は激戦区。全力を発揮しないとインターハイにはつながらない。もう1度、気を引き締めて頑張っていきたい」、豊田主将は「最後の最後まで競っていたので、みんながいないと優勝できなかった。一丸となってやってきたので、嬉しかった。みんなのおかげです。南関東は厳しい。もっと強い人がたくさんいます。実力を出せるようしっかり練習します」と、力強く話しました。

中原浩一監督は、「良かった…のひと言に尽きます。3年生の底力を見た気がします。陸上魂、成高魂を感じた4日間でした。3年生の激走に感激し、涙が溢れる4日間でした」と言葉をかみしめ、「もう1回、気を引き締めて、足りないところを補って、精進していきたい。南関東でもアベック優勝、インターハイは男子優勝、女子入賞が目標です」と、決意を表しました。

成田高校の入賞は次の通り(学年なしは3年)。
【男子】
《100m》⑤秦弘樹 10秒97 《200m》⑥山本竜大 21秒97 ⑦秦 22秒06 《400m》③伊東利来也(2)47秒86 《110mハードル》⑧谷藤克樹(2) 15秒70 《400mハードル》①山本 51秒55 ⑤江波戸雄大 54秒29 《3000m障害》①大木皓太 9分12秒94 《5000m競歩》①永原秀人 21分58秒50 《4×100mリレー》①成田(柴大周・秦・伊東・山本) 41秒26 《4×400mリレー》①成田(伊東・秦・江波戸・山本) 3分14秒19 《走高跳》②吉田光 1m96 《棒高跳び》②徳間俊介 4m90 ⑥小谷野陽平 4m30 《走幅跳》①柴 7m12 ②徳間 7m08 《三段跳》①大坂智哉(2)14m86 《八種競技》①谷藤5290点 ③寺田昂大5059点
《総合》優勝114点 《トラック》優勝60点 《フィールド》優勝40点 《混成》優勝14点

男子3000m障害優勝の大木選手
男子3000m障害優勝の大木選手
男子5000m競歩優勝の永原選手
男子5000m競歩優勝の永原選手
男子三段跳び優勝の大坂選手
男子三段跳び優勝の大坂選手

 

【女子】
《100m》①豊田麗 12秒30 ⑧池田佑紀子(2) 12秒74 《200m》②豊田 24秒87 《1500m》⑥端山絢音(2) 4分35秒93 《3000m》①加世田梨花(2) 9分18秒96 ※大会新 ⑦小幡美貴(2) 9分45秒30 《100mH》①太田麻香 14秒51 ④村上夏美(1) 15秒38 《400mH》②太田 1分01秒77 ※大会新 ③村上 1分02秒01 ⑥清野真帆(2) 1分03秒97 《5000mW》①川原早智 25分22秒58 ⑧高田愛里(2) 28分32秒26 《4×100mR》②成田(並木静香(2)・豊田・太田・村上)47秒34 《4×400mR》①成田(太田・村上・清野・豊田)3分47秒63 ※大会新 《走高跳》⑧菅原千尋(2)1m58 《走幅跳》④小林絢子 5m41 ⑧飯田詩央(2)5m24 《砲丸投》②鈴木綾夏 11m87 《円盤投げ》①鈴木 34m98 《やり投》①鈴木 43m81 《七種競技》④三橋美優3789点 ⑦西内美香子 3519点
《総合》優勝119点 《トラック》2位82点 《フィールド》優勝30点 《混成》3位7点

女子5000m競歩優勝の川原選手 競歩もアベック優勝!
女子5000m競歩優勝の川原選手 競歩もアベック優勝!

南関東大会は6月19日~22日に山梨県で、インターハイは7月28日~8月2日に和歌山県で開催されます。
全国優勝目指して、頑張れ! 成田高校陸上部!

DSC_0175

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。