成田市制施行60周年記念の最後の事業となった「絆~『Ekiden』~60㎞」が、12月13日、中台運動公園陸上競技場で行われました。
この駅伝は、1チーム6名以上20名以内、男女比、年齢も問わず、陸上競技場のトラックと外周を利用した1周1001,5mの周回コースを60周、襷リレーするもの。60周年にちなんだ60㎞駅伝に、職場・サークルの仲間、小中高生、中学校の同窓生などで編成された9チーム153名が参加しました。
スタートラインの光景は、小学生から大人までが一緒に並ぶという、記念事業ならではのもの。タイムや順位より「絆」重視の大会は、声援も温かく和気あいあいの雰囲気で、笑顔がいっぱいでした。なかには、ゼッケンを付けた赤ちゃんを抱っこしながらウオーミングアップするお母さんの姿も! 心地よい揺れに、赤ちゃんはグッスリお昼寝タイムになっていました。
優勝、準優勝は予想通り、全国大会に出場したこともある富里高校陸上部の2チーム。1位は、9位との差を1時間48分15秒つける圧勝でした。
続いて3位につけたのは、成田市の消防署員で構成した「成田FD」。この日のために個々に練習を重ねた同チーム、予想以上に頑張る同僚たちに、お互いに笑顔で大きな声援を送っていました。「普段から身体を使う仕事なので、このようなイベントはみんなでワーッと盛り上がれますね」。
そして、60周年記念の飛賞6位には、大人たちをおさえ、小学生チーム「吾妻ミラクルクラブ」が入る大健闘を見せました。3~6年生20人がそれぞれ3回ずつ力走。代表の加藤修さんは「1周を5分と想定していましたが、みんな3~4分台で走ってくれました。自分たちのベストを出そうと言っていましたが、よく頑張りました」と話してくれました。
初開催の大会に対し、4位に入ったARCのメンバーは「お世話になりました。発足約1年のチームですが、全員で襷を繋ぐことが出来たのは、非常に良い経験となりました。当初は参加数が少ないなという印象でしたが、終わってみればアットホームな大会でちょうど良かったのかも知れません。現役高校生と走る機会も少ないので、来年も是非開催してほしいと思います」と継続への期待を寄せました。
大会終了後、主催した成田市陸上競技協会は「いろいろな仲間がチームを組み、60kmを1本の襷で繋ぎ、苦しみ、笑い、応援などを行いながら、参加者全員がこの駅伝を通じて絆を深めたのではないかと考えております。特に小学生で構成されたチームは保護者の皆さんも、チームのために頑張って走る子どもたちの姿を見て、目に涙を浮かべて応援していたことに、主催者一同、感動しました」と、絆駅伝ならではの達成感を話してくれました。
順位、参加人数、タイムは、次の通りです。
優勝 富里高校(幸) 13人 3時間05分17秒
準優勝 富里高校(響) 13人 3時間08分42秒
3位 成田FD 20人 3時間45分12秒
4位 ARC(吾妻ランニングクラブ) 20人 3時間52分32秒
5位 成田市立成田中学校 14人 4時間14分49秒
6位 吾妻ミラクルクラブ 20人 4時間19分26秒 ※飛賞
7位 Team―J 17人 4時間20分00秒
8位 Team HAYABUSA 17人 4時間31分14秒
9位 チーム中台中 19人 4時間53分32秒