「成国YUME講座」バラエティに富んだ講師陣が経験を語る

11月29日、県立成田国際高校で「成国YUME講座~若者に伝えたいこと~」が行われました。

同校では、保護者・学校関係者・地域住民などに豊富な人生経験を語ってもらうことで、生徒が将来を考える一助にするため、今講座を開いています。
本年度は、生徒たちのスーパーグローバルハイスクール活動の研究テーマに関連した講演内容を講師に依頼、1年生が9グループに分かれ、それぞれの講師の貴重な経験を聴講しました。

【バラエティに富んだ9人の講師】

本年度の講師と演題は次のようにバラエティに富み、それぞれ現場の生の経験に、生徒たちは真剣に耳を傾けていました。

★國學院大學 国際協力サークル有志
『国際協力って何だろう?私たちにできること』

★元ソニー・パナソニック社員 現 塾講師
『真の国際人とは』

★自衛隊中央病院第3内科部長・医学博士・一等陸佐
『国際緊急援助隊 フィリピン台風被害の事例について』

★都市計画・交通計画コンサルタント会社 海外事業部交通管理計画グループマネージャー
『途上国の都市環境問題の解決を仕事にする~都市計画・交通計画の仕事』

★NPO法人エコマラソン・インターナショナル理事長
『世界に愛され、尊敬されるグローバルリーダーの資質』

★(株)銚子大洋自動車 脳若トレーナー・NPO法人ちょうしがよくなるくらぶ事務局長
『地域が輝くまちづくり・人づくり』

★(株)JALスカイ成田事務所空港オペレーション第3部トラフィックグループ エージェント
『共感力~語学を通して見つけた、世界への入り口~』

★アディダスジャパン通訳(英語)
『言葉と文化の狭間で~通訳という仕事』

★映画監督
『Action and Reaction』

【英語は可能性を開くカギ】

アディダスジャパン通訳・大原知子さんの講座を聴講させていただきました。

「女子力」「コテコテ」や日本語特有の語彙など訳しにくい言葉が紹介され、声が小さい人、滑舌の悪い人、また地位の高い方が他の方たちをニックネームで呼び始めたり、アドリブが入ったりした時には通訳に困ること、実は体力勝負で孤独との闘い、舞台に立てば誰も助けてくれないことなど苦労もある反面、いろいろな経験ができること、一生続けられる仕事で、年を重ねることが通訳の味や幅になっていくことなどが話されました。
海外ビッグ選手の名前や、NASAのプロジェクトなどグローバルな映像が飛び出す講話に、生徒たちの目も輝いていました。

同時通訳の技術習得の第一歩としては、日本語のニュースを聴きながらすぐに日本語でリピートする、できるようになったら英語版で同じように真似をするという「シャドウィング」で慣れていく方法が紹介されました。

講座の最後は、同時通訳機器を使っての体験。
外国人留学生が話す英語を、即座に通訳する大原さんの声がイヤホンから聞こえると「すご~い!」と歓声が上がっていました。

「これから英語は絶対に必要。英語は可能性を開くカギです。
文法や発音の間違いは気にしなくていい。
出川イングリッシュでOKです。相手が理解する努力をしてくれます。
まず、伝わる喜びを感じてほしい」と、英語の壁を乗り越える力強いメッセージが語られました。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。