8月6日、成田市のナスパ・スタジアムで、イースタン・リーグ公式戦、千葉ロッテマリーンズVS北海道日本ハムファイターズが行われました。
「成田スカイシリーズ」と銘打ち、年に1回、成田で行われるイースタン戦の主催は、成田スカイシリーズ実行委員会と千葉ロッテマリーンズ成田後援会。
近隣の子どもたちにプロ選手のプレーを間近に見てもらい、「夢・希望・感動」を与えたいと始まった成田スカイシリーズは、今年、第10回記念大会となりました。
【めちゃくちゃ面白かった千葉ロッテOBサブロー&薮田トークショー♪】
試合に先立って、ホテル日航成田で、第10回記念事業として、昨シーズンで現役引退したサブローさんと、2013年に現役引退後、野球解説者として活躍する薮田安彦さんのトークショーが行われ、145人が貴重な話の数々を楽しみました。
このトークショーは「強いマリーンズを知っているお二人の話を聞きたい」という、たっての成田後援会の要請に応えていただき、実現したものです。
年齢は薮田さんが3才上ですが、千葉ロッテ入団はサブローさんの方が1年早く、「ズボンがなくなったと思ったら、サブローが履いてったりしてたこともありました」と薮田さんが暴露したくらい、仲良く遊んでいたという間柄。
薮田さんの引退試合の最後の打席に立ったのもサブローさんというお二人でしたが、この日は、なんと昨年のサブローさん引退試合以来の再会で、薮田さんが「ちょっと緊張しています」と言えば、サブローさんは「まったく緊張しません」と返すなど、真面目な薮田さんと、ちょっとやんちゃな雰囲気のサブローさんの絶妙なコンビネーションで繰り広げられるトークが、会場を沸かせました。
千葉ロッテの名MC、成田出身のこなつさんの進行で質問された内容は「お互いのイメージは?」「現役生活を振り返って」「解説者としての薮田さん」「気持ちの落ち着け方やルーティーン」「2010年下剋上優勝について」「今のマリーンズに必要なこと」「期待する選手」「近況」「将来のビジョン」など。
「期待する選手」にあげたのは、薮田さんが成田翔投手、サブローさんが香月一也選手と平沢大河選手でした。
「一番印象に残っている試合は?」の問いかけにあげたのは、2人とも2005年日本一となったクライマックス最後の試合。
サブローさんは「自分は全然打てなくて、優勝できると思ってなかったので、うれし涙が出ました」、
薮田さんは「里崎が打って逆転して、みんなバンバン喜んでたんですけど、次投げるのが僕だったんで、僕だけ喜べませんでした。バッターに何を投げたか全部覚えてます」と秘話を明かしてくれました。
会場からは「すごいなと思った選手」「(今季登場したマリーンズの新キャラクター)謎の魚についてどう思いますか?」、名古屋から来たという女性は「名古屋の印象は?」、またサブローさんには「競馬が好きなんですか?」「GMになる話はどこまで進んでいますか」と、会場がおおいに沸く質問が出ました。
2人の答えは大変興味深いものばかりで、会場をうならせたり、笑わせたり、あっという間に時間が過ぎました。
最後にサブローさんは「ファンの皆さんもストレスが溜まっていると思いますが、変わらず応援してくださる皆さんに応えてくれる球団であってほしい。懲りずに応援してあげてください」、薮田さんは「僕も強いマリーンズをずっと褒めてばっかりの解説をしたいです。優勝する喜びを若い選手にも味わわせてあげたい。みなさんと一緒に喜べるチームになってほしい。暖かく見守ってもらえれば」と締めくくりました。
【ナスパ・スタジアムには 大勢の家族連れや子どもたち♪】
午後5時の試合開始の前に、ナスパ・スタジアムでも、数々のイベントが行われました。
ホテルから球場に駆け付けたサブローさん、薮田さんのサイン会
中学生以下の子どもたち先着500名に、マリーンズキャップ配布
球団公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」
一緒にオープニングダンスの練習♪
早くから観戦のために長蛇の列
【始球式】
始球式は、サブローさん、薮田さんも登場して5バッテリーで♪
7月のロッテ成田後援会旗杯で優勝した三里塚ライナースが、エスコートキッズを務めました♪
準優勝の並木ペイシェンスは、M☆Splash!!と一緒に入場パフォーマンス♪
【試合は3―2でロッテが勝利♪】
F 020000000 2
M 02100000x 3
バッテリー:成田・東條・高野・阿部—宗接・柿沼
2回に日本ハムに先制されますが、その裏、大嶺選手の安打、香月選手のツーランホームランで、すぐに同点に追いつきました。
3回には、2番伊志嶺選手、3番ダフィー選手の連続安打で追加点。
この1点が勝負を分け、千葉ロッテマリーンズが勝利しました。
奇しくもこの日の千葉ロッテの先発は、薮田さんが「一軍で投げさせてみても」と発言した成田投手。
19歳の成田投手は「最初の方は球が高くいったりして、スタートはよくなかった。だんだん修正できて6回を投げ切ることができました」と、淡々と分析しました。
また、同点ツーランを放った21歳の香月一也選手は、「打ったのはカーブ。狙っていたわけではなく、たまたま振ったら当たりました。ちっちゃい子どもたちの声がたくさん聞こえて力になりました」とニコニコ。
サブローさんが期待する選手にあげていたことを告げると「知りませんでした。めっちゃうれしい!」とさらに笑顔が弾けました。
【20回30回開催を目指して】
全日程終了後、林康博成田後援会会長は、「大勢のみなさんに、それぞれの立場で協力していただき、おかげさまで10回を終えることができました。
開催にあたっては、成田市はもちろん成田国際空港様はじめ、スポンサー企業様、地元団体にお世話になって、ここまでできました。
10回開催して、定着したのかなという気がします。
肩の荷が下りた感じです。
20回、30回と開催できるように努力していきたい。
『夢・希望・感動』をテーマにしていますので、特に子どもたちに参加してほしい。プロ選手を身近な存在に感じてもらって、将来1人でも2人でもプロに行ってもらえれば」と、区切りの年、特に地域の協力に強い感謝の気持ちを表しました。