成田高校女子駅伝チーム 一丸となって学校最高位 全国5位奪取! ④

5区:端山絢音選手インタビュー

(4位とほぼ同時の3位でタスキを受け取る)

【アンカーは強敵ぞろい】

img_2_m[1]西脇工業のアンカーは、自分より速い選手と分かっていました。
神村学園のアンカーは留学生。
先生には「自分のペースでリズムを崩さずに行け」と言われていました。
メダルを獲ることが目標だったので、西脇についていかなくてはメダルから遠のくとは思いましたが、ついていくと自分のペースがつかめないので、あえてついていくのは止めました。
最初の1kmが2分59秒で速いなと思いましたが、最終的にタイムも、成田高校歴代アンカーの中で一番だったので、走りのリズムを作れるようになったのが、3年間の成長かなと思います。

【チーム成田の応援】
3km目が一番辛かったけど、保護者のみなさんや仲間の応援がすごくて、頑張る力になりました。
(副顧問の)山田先生も、いちばん辛いところにいてくださいました。
仲間の声は全部聞こえて、誰ということまで全員分かったつもりです。
ラスト2kmは絶対に負けないと、自分の中で決めていました。

【ラスト勝負】
最初の2kmくらいで、長野東は抜けると思いました。
逆に後ろから筑紫女学園の足音が聞こえました。
競技場に入る直前に抜かれて6位になってしまいましたが、「ラストスパートはお前が一番強い。ラストは負けるな」と先生に言われていて、競技場に入ってすぐ、ちょうどトップの薫英女学院がゴールした瞬間に、長野東を抜きました。
ラストの1周で、筑紫女学院に2回仕掛けましたが前に出られず、先生の期待通りに走れなかったのが悔しいです。

【加世田選手の想いを】
スタートする少し前、1区を走った選手を乗せたバスが通過して、加世田と目が合いました。
加世田が手を合わせて「ごめん! 頑張って」と言ったのが口パクで分かり、「絶対に、いい走りをしてやる!」と思いました。
加世田だけのチームじゃないことを、全国に知らしめたかった。

2日前に、長距離女子20人全員に手紙を書きました。
体調不良の加世田には「自分の走りをして、リラックスして楽しんで」と。
加世田からは「笑顔でゴール切ってね」と返事がきました。
レース前から、タスキ渡しもゴールも笑顔と決めていました。
今回、あらためて駅伝ってすごいなと思いました。
全国大会は楽しすぎました!

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【3年生の意地 悔しさをバネに】
今のチームは、実績のある下級生が強いですが、アンカーでリベンジを達成したかったから、練習でも後輩の前に出て引っ張ってきました。
一昨年の県大会(準優勝)、そして(全国出場の可能性があった)関東大会とも、アンカーでした。
関東で全国出場切符を獲れなかったのは、自分の責任です。
走ることが嫌になった時期もありましたが、周りの支えがありました。
市立船橋、日体柏がゴールした後姿を覚えています。
辛い時こそ思い出し、苦しいスピード練習の時、前を抜くイメージでやってきました。

【チームへの感謝】
中学の時は、1500m0.8秒足りなくて全国に行けず、高校でも関東大会どまり。
1人じゃ全国舞台に立てなかったけど、みんなでなら全国で闘える。
チームに良い思いをさせてもらいました。
21人全員が同じ方向を向いていたからこそ、得られた結果。
保護者のみなさんにも、感謝しています。
このチームは加世田がキャプテンで、自分と小幡(美貴)が副キャプテンでした。
小幡がいなかったら、このチームはできなかった。
副キャプテンとして支えあった、小幡の分もがんばろうと思って走りました。

【後輩に期待!】
自分で書いて、部室に貼った「全国高校駅伝優勝」。

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メダルもかなわず悔しいですが、来年、後輩たちがやってくれると信じています。
私たちは、簡単に超えられちゃうと思っています。
自分も大学で競技を続けます。
(了)

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(写真提供:成田高校陸上部)


【全国都道府県対抗女子駅伝にもエントリー】

明後日1月15日(日)12時30分に、京都で号砲が鳴る全国都道府県対抗女子駅伝大会に、加世田・笹野・端山・新堂桃子選手がエントリーされています。
篠塚麻衣・上田未奈選手も成田高校の卒業生です。
NHK総合テレビで12時15分から放映されます。
応援よろしくお願いします!

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。