成田高校女子駅伝チーム 一丸となって学校最高位 全国5位奪取! ②

昨年12月25日に行われた高校駅伝全国大会で、見事5位に輝いた成田高校女子駅伝チームの選手のみなさんにお話を伺いました。

◆1区:加世田梨花選手インタビュー

スタート 最前列向こうから4人目が加世田選手
スタート 最前列向こうから4人目が加世田選手

【何もできなかったレース】
c0fod0fusamdfva1目標としていた舞台で自分らしい走りが出来ず、気持ちの弱さが出てしまったレースでした。
もっとやれたことがあったと思うのに、キャプテンらしい走りができなかった自分が、本当に情けないです。
一番の悔しさは、万全な状態でレースに臨めなかったこと。
自己管理の甘さで風邪をひき、チームに迷惑をかけてしまいました。
何もできなかったレースで、悔しさしかありません。

風邪のせいにして、スタート前から弱気でした。
先生には、「8割でいい。お前の力で勝ってきたんだから、どんな走りをしても誰も責めないよ」と送り出してもらいました。
座間は「何位でつないだとしても、後の4人が頑張るので、たすきをつないでください」と手紙をくれました。
先生と後輩に言ってもらって気持ちが楽になり、後の4人には「プレッシャーを感じないで」って返事を書きましたが、いちばんプレッシャーを感じていたのは自分でした。

【レースを振り返って】
最初の2.5Kmは団子状態。
区間賞候補の西脇工業の選手も速くなく、牽制していました。
3Kmで集団がばらけて、山梨学院と世羅がちょっとずつペースを上げて前に出て、その後を西脇工業と自分と長野東が3人で追う展開になりました。

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前の2人が出た時、風邪のせいにして、ついていかなかった。
ラストも1Km以上、上りだということも頭をよぎり、確実にいきたいと思ってしまいました。

先生には「ラスト1km、誰も仕掛けなかったら仕掛けろ」と言われていましたが、身体も足も動きませんでした。
挑戦できなかったことが悔やむところです。

ラスト800mで、一緒に前を追っていた長野東の2年生が、バーンと上げて抜け出し、結局区間賞。
インタビューで彼女が、ラスト800mで出ると決めていた、タイムも想定通り、と話しているのを聞いて、しっかり挑戦出来てすごいと思いました。
前の4人は、1・2年生。3年生の意地で区間賞を獲りたかった。

【チームメイトへの感謝】
ラストがずっと上りで、気持ちが切れかかったとき、沿道から短距離の仲間の応援が聞こえて、「これじゃダメだ」と、ハッとしました。
中継所にいる仲間のこと、今までの辛かったことを思い出しました。
今までは、気持ちが切れると、ドーンと落ちましたが、今回は応援のおかげで、そこまで落ちませんでした。

自分が5位でつないだたすきを、順位を落とすことなくゴールまでつないでくれた仲間に、本当に感謝しかありません。
仲間に助けられたと、本当に強く感じた駅伝でした。
このチームで都大路を戦えて本当に良かった。

来年こそは「全国制覇」。
後輩たちなら、やってくれると信じています。
新堂は、今年悔しかった分、キャプテンとして頑張って、来年、今年叶えられなかった思いを達成してほしい。
後輩に託します!

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【キャプテンになったからこその成長】
1年前、キャプテンに指名されたとき、「どうして自分?」と思いましたが、この1年で責任感も生まれ、記録も安定し、すごく成長できて、先生がキャプテンにしてくれた理由がよくわかりました。

インターハイ前、国体前、気持ちを支えてくれたのは、仲間。
仲間の大切さに気付いた1年でもありました。
そして、今回、自分の分を補って、一時は3位にまで順位を上げてくれて、後輩たちが頼もしくなっていてビックリしました。
この1年で、そんなチームに成長できたのが良かった。

応援してくださったたくさんの方々に「感謝」の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
今日の悔しさは、必ず今月15日の都道府県駅伝で、チームに貢献する走りをし、晴らします。

【今後の目標】
今回は、期待されることもプレッシャーになっていました。
前の方が自分らしい伸び伸びした走りが出来ていました。
プレッシャーに勝てなかった自分が悔しいです。
5年前に、プレッシャーに勝って、1区のトップで帰ってきた小崎先輩はすごいと思いました。

自分の目標はオリンピックのマラソンで活躍すること。
そういう世界で戦わなくてはなりません。
こんなところで終われない。
自分の弱さをしっかり受け止めて、次に進みたいと思います。

東京オリンピックは特別なので迷いましたが、その次のオリンピックを確実に狙うために、実業団ではなく、大学進学を選びました。
競技だけでなく勉強もしっかりして、成田高校のように上下関係もしっかりしたところで、成長したいと思います。
(次回は2区・3区・4区の選手のインタビューをお伝えします)

(写真提供:成田高校陸上部)

 

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。