映画『古都』を観てきました~♪ 成田上映は12/16 まで! お見逃しなく!

成田出身のYuki Saito監督の長編商業映画デビュー作『古都』を観てきました。
良かったです♪

「ぼくのわがままを配給会社に聞いていただいて」とSaito監督たっての希望で、生まれ故郷・成田での上映が12月3日から2週間限定で実現しています。

4日には監督自らが、成田ヒューマックスシネマズで舞台に立ち、「成田の映画を撮るのが、最大の目標。そのためにも、成田が盛り上がっていることを配給会社に伝えたい。ぜひ成田のみなさんに『古都』を広げていただいて、成田のチームワークの良さを見せて、目標に一歩近づけたらと思っています」と、笑顔で話しました。

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 最終日は、状況により12月16日か17日(予定)とのこと。
お見逃しなく!!!

【配役がピッタリ!】

本作は、川端康成『古都』の主人公・双子姉妹が、それぞれ母親になり、それぞれ進路や自分の才能に悩む学生の娘がいるという設定の現代版『古都』。
母親二役を演じるのは、松雪泰子さん。
その娘、老舗呉服店の一人娘、進路に悩む舞役は、橋本愛さん。
もう1人、絵画を学ぶためパリに留学している結衣役は、成海璃子さん。

この3人が、実にもう~、はまり役!
演技というより、ドキュメントっぽい撮り方に見えた記者には、3人とも自然体の登場人物そのものに見えました。
特に松雪さんの凛とした着物姿と、スキのない美しい所作には、息をのむこと、たびたびです。

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【セリフが少ないがゆえの引き込まれ方】

セリフが少なめです。
表情や所作で伝えなくてはならない役者さんは、大変だったろうと思いました。
セリフで説明されない分、知らず知らずのうちに自分がその役になって、感情やセリフを考えているので、観ているというよりは、映画に入り込んでいる感覚になりました。

また、原作と現代を行ったり来たり、盛りだくさんの内容が、エンディング曲「糸」のように織り込まれ、象徴的な場面や伏線に、読み解くように引き込まれます。

【美しい古都の風景】

京都の紅葉、竹林、北山杉、寺院や庭、京都市指定有形文化財の町屋、パリの移民街、上空から見る景色、結衣が通う学校、教会、セーヌ川と鴨川・・・。
映画が入ったことのないような貴重なロケ地の連発に、現地に行ってみたくなりました。
パリは難しくても、京都の「聖地巡礼」はありかも。

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【日本の伝統文化】

全編に、さまざま伝統的な日本文化が織り込まれています。
忘れていた日本人としてのアイデンティティーを思い出すことができました。
外国人の方々への日本紹介の映画にもなりそうです。
7月にパリ祭で先行上映されたことがうなずけます。

【娘への母の想い】 

松雪母にすっかりやられました。
娘のために、懸命に頭を下げる千恵子さんに、思わず涙が・・・。

【成田ヒューマックスシネマズ】

各種割引もあります。
成田で鑑賞できるのは、あと10日ほどです。
『古都』の公式ホームページには、興味深い数々のエピソードが綴られています。
好みの別れるところですが、鑑賞前に読み込んでいくと、鑑賞が深まると思います♪

ぜひ、足をお運びください。

▽9日(金)までの上映時間(2時間5分)
10時55分~/13時15分~/18時~/20時20分~
※10日以降は「成田ヒューマックスシネマズ」のホームページでご確認ください。

▽通常料金:一般1800円/大学生1500円/高校生1100円/3歳~中学生1000円
▽割引料金:レディースデー毎週水曜日女性のみ1100円/イオンカード提示1500円/イオンデー11日イオンカード提示1100円/シニア(60歳以上)1100円/夫婦50割引 どちらかが50歳以上のご夫婦2名様で2200円/ハンデキャップ(付き添い含め2名まで)1100円

Yuki Saito監督の、熱き舞台あいさつ抜粋を、後日お届けします。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。