なかま「五色豆」(ごしきまめ)

前回記事をアップした、第一回新駒井野ふれあい寄席に登場した「五色豆」(のんき亭万福代表)。
高座、のぼり、チラシなど、すべて手作りで、出張落語をお届けしているボランティア団体です。

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事務局の大室亭絶好調(おおむろていぜっこうちょう)さんは、「1回笑うと1日寿命が延びるといいます。みなさんが笑ってくださる、喜んでくださるのが嬉しくて、ボランティアでうかがっています」と話します。

のんき亭万福さん、絶好調さん、せんよう亭島っ孝(しまったか)さんは、千葉落語道場で五代目三遊亭圓馬師匠に習う本格派。
千葉道場で圓馬師匠に習ったお弟子さんは「せんよう(千葉)亭」を名乗るのだそう。
ゆえに、万福さんは「せんよう亭寿ぼら(ずぼら)」、元校長先生の絶好調さんは「せんよう亭Z校長」の高座名も持っています。

代表の万福さんは、「昔、落語家になりたかったんです」と、道場に通って8年目。
第一回ふれあい寄席では、縁起が良いという演目『芋俵』で、間抜けな泥棒たちを演じました。

最初は観客だった島っ孝さんは、万福さんに誘われて道場に通いはじめて、まだ1年7か月とは思えない落語を披露します。

語りの関口洋子さんは、学生時代から語りに取り組んでいるベテラン。
「協力者」という飯田茂さんのギターに乗せて、何役も語り分けます。
「赤ちゃんから大人の方まで聴いてくれるのが嬉しい。
何十年やっていても滑舌が悪くて練習練習です。好きだから出来ます。自分たちが楽しみながらやるのがいちばん。そして聴いてくださる、共感してくださる、時には心地よく眠ってくださると、やった~って思います」と、表情豊かに話してくれました。

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八又新兵衛(やっちまったしんべえ)さんは、漫談を初めて2年ほど。
八街市で落花生など農業を営んでいましたが、「トラクターと喧嘩して」、何度も手術・入院を繰り返し、「いっときは引きこもりになりました」。
しかし、誘われて連れ出されて、今では、車いすの素人漫談家。
「頭はとっちらかるし、噺もまだまだでしょ。でも、お客さんのノリが良くて楽しかった」と、笑顔が輝きました。

絶好調さんが落語を始めたのは、教員最後の大室台小学校長時代。
「図書担当の職員から『子どもたちの前で落語を読み聞かせしてほしい』と依頼があった時、『落語は読み聞かせするもんじゃなく、演じるもんだよ』と答えたら、『お願いします』と言われ、やるはめになったのが落語との出会いです。最初は大失敗でしたが、半年後リベンジを果たしました」。
大阪出身の絶好調さんは、3年間、江戸落語の圓馬師匠に師事してから、大好きな上方落語は独学で勉強したそう。
玄人はだしの演技で、お客様をうならせました。

演目も個性いろいろ、玄人はだしの「五色豆」。
年に3回、お花見寄席・あじさい寄席・もみじ寄席と称し、酒々井中央公民館で「井戸端寄席」も開催しています。
「5人全員ではなく、2人で1時間くらいのプログラムもあります。お気軽にお声かけください」。

出張高座をご希望の方は、大室亭絶好調(本名:山岸文雄)さんまで。
℡090(1694)3802

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。