並木ペイシェンスが 劇的サヨナラ優勝! ライオンズ旗杯成田市春季大会

3月27日に決勝戦を行った「第40回成田ライオンズ旗杯少年野球大会」(「第35回成田市スポーツ少年団軟式野球春季交流大会」)は、Aクラス・Bクラスともに、並木ペイシェンスが優勝を飾りました。

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Aクラスの決勝戦は、並木ペイシェンス対久住サニーズとなりました。

2回までは互いに無得点。

3回表に、久住の先頭打者が3塁打を放ち、スクイズで先制のホームを踏みます。

4回にも、2本の安打で久住が1点を追加。

5回には、並木が満塁のチャンスを作りますが、久住のピッチャーに打ち取られ、互いに無得点。

6回表、またも久住から3塁打が飛び出し、スクイズで3点目。
久住のワンサイドゲームの雰囲気が漂ってきたなか、6回裏、並木は交代したピッチャーから、先頭打者が四球を選んだのを足がかりに、安打、送りバントなどで細かく塁を進め、満塁から1点を返します。

3対1で迎えた最終7回。
久住が表の攻撃を無得点で終えると、その裏にドラマが待っていました。

並木の先頭打者がデッドボールで出塁すると、四球、送りバントで、1死2・3塁。このピンチの次打者を、久住のピッチャーは3球三振で仕留める心臓の強さを見せ、2死。

迎えたバッターは、並木の5番大伴隼斗選手。
2ストライクに追い込まれた大伴選手でしたが、「最後のバッターにならないように、せめて塁に出よう。後は大地(次のバッター)に任せよう」と振り抜いたバットから、右中間ヒットが生まれ、一挙2得点! 土壇場で同点に追いつきました。

続く6番は冨澤大地選手。「隼斗が打ってくれたので、ぼくが逆転タイムリーを打とうと思いました」と強い気持ちでバッターボックスに立つと、左中間ヒットを放ち、みごとなサヨナラ勝ちの立役者となりました。

久住 0011010  3
並木 0000013× 4

松元遥己主将は、「久住は守備が堅かった。気持ちは互角でした。最後は守りで勝った戦いでした」と振り返りました。

加藤滋監督は、「よく守った。ベンチの声が大きくて、チームが1つになっていました。点がとれない間も、子どもたちには絶対にチャンスは来ると言っていました。子どもたちから自然に『あきらめるな~!』の声が出ていました。声で流れを持ってきた。気持ちがボールに伝わるんでしょうね」と選手たちを褒めました。

 

宙に舞う監督
宙に舞う監督

閉会式でも、素晴らしいゲームに賞賛の評が多数寄せられました。

《ふぉとぎゃらりー「投げ合った投手たち」》

【Aクラス】
《準決勝》
並木ペイシェンス17―2成田マリーシアズ/久住サニーズ8―1大栄クラブルーキーズ
《3位決定戦》
成田マ9―2大栄
《決勝》
並木4×―3久住

《個人賞》(敬称略)
最優秀選手賞:冨澤大地(並木)
「逆転タイムリーで賞が獲れてうれしい」
優秀選手賞 :大伴隼斗(並木)/羽鳥柊斗(久住)
敢闘賞   :矢部拓海(成田マリーシアズ)/萩原七海(大栄クラブルーキーズ)

Aクラス優勝:並木ペイシェンス
Aクラス優勝:並木ペイシェンス
準優勝:久住サニーズ
準優勝:久住サニーズ

 

3位:成田マリーシアズ
3位:成田マリーシアズ

【Bクラス】
《優勝》 並木ペイシェンスB
《準優勝》成田マリーシアズB
《優秀選手賞》戸島舷貴(並木)
《敢闘賞》    藤崎陸斗(成田マリーシアズ)

並木B
Bクラス優勝:並木ペイシェンス

 

Bクラス2位:成田マリーシアズ
Bクラス2位:成田マリーシアズ

今大会、 試合前から、「並木の新チームはすごく声出しが良いな~」という印象を受けていたので、加藤監督のコメントにも納得しました。
グラウンド整備をしてもらうと、1列に並んで「グラウンド整備ありがとうございました~!」。
試合中、ピンチの場面ではピッチャーに「いつも通りでいいよ! 仲間が捕ってくれるから!」。
どんな場面でも、礼儀正しく、声を出し続ける姿に感動しました。

久住サニーズの、決勝後の並木に対するエールや、式に臨む態度、行進の素晴らしさにも、いつもながらに感心しました。
決勝戦にふさわしい試合を展開した両チームは、精神性も高いということですね。

買っても負けてもエールを送り合う
勝っても負けてもエールを送り合う

【先輩の活躍】
並木ペイシェンス出身の甲子園球児、峯村貴希選手(新2年)が、遊撃手と先頭バッターを務める木更津総合高校は、今春のセンバツ高校野球で全国ベスト8となりました!
〈1回戦〉5―2札幌第一
〈2回戦〉4―1大坂桐蔭
〈準々決勝〉1―2秀岳館
峯村選手は、秀岳館戦の4回に安打を放ち、先制のホームを踏みましたが、木更津総合は9回に逆転負けを喫しました。
1年からレギュラーに定着し、活躍している峯村選手!
後輩のあこがれ、成田の期待を背負って、夏に向けて頑張ってください!

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。