劇団オムライス 12/26 時空を超えた恋を描く『すべての風景の中にあなたがいます』無料公演!

【大人の劇団への階段を上る1周年公演】

2014年、当時、富里高生であり、成田市民劇団の一員だった代表・飯島誠一さんが、近隣の高校生演劇仲間と共に旗揚げした劇団オムライスが、12月26日(土)、成田公民館で、第3回公演「熟~つくづく~」を上演します。

劇団員は、男性5名・女性6名、全員が10代という若さ。客演で中高生も出演します。

第1回公演はちょうど1年前の12月、第2回公演は今年5月、それぞれ『半熟』『未熟』と銘打ったのを受け、今回の公演は『熟』。
高校生劇団から卒業し、大人の劇団への階段を上ったこの1年の集大成と位置づけた、劇団オムライスの旗揚げ1周年公演となります。

【公演は2部構成】

第1部は、多方面に独自の才能を発揮する芸人・ラーメンズの小林賢太郎脚本のコント『就職浪人ホームドラマ』。
小林お得意の言葉遊びはもちろん、ひねりが何度も加えられた意表を突くストーリー展開を、思う存分楽しめます。

第2部は、かつて、俳優・上川隆也さんも所属したプロの演劇集団キャラメルボックス・成井豊脚本の『すべての風景の中にあなたがいます』。
時空を超えた恋を題材にしたストーリーは、最後まで目が離せません。
《あらすじ》
人づきあいが下手な主人公、広告デザイナーの滝水は、豊かな原生林が息づく白鳥山がお気に入り。ある日、山頂近くで突然の雨。上から駆け下りてきた女性と共に、洞窟に飛び込む。女性は滝水がいれたコーヒーを飲むと、雨の中へ去っていった。1冊の手帳を残して・・・。
彼女のことが忘れられない滝水は、手帳に記された住所を尋ねる。そこには、名字は同じ、名前が似ている別人が住んでいた。それは、彼女の両親だった・・・。
彼女が28年後の世界に生きる人間であることを理解した滝水は、出会った洞窟に手紙を置き、時空を超えた文通がはじまる・・・。2人は再会できるのか・・・。

【見どころや苦労】

公演を2週間後に控えた13日、成田公民館での通し稽古にお邪魔しました。
まだ、感情移入や表現など、さらに練り込める要素を残しながら、台詞は完璧、興味深いストーリー展開に、70分がアッという間に過ぎました。
ところどころ崩した演出が、オムライス風です。

通し稽古を終えた皆さんに、見どころや苦労を伺いました(敬称略)。

◆ふみやますぎや(主人公・滝水浩一)
「がっつり主役は初めて。年もアラサーだし、自分と性格も反対なので、やりづらいです。観客のみなさんには、変化にビックリしながら、『ふざけてんな』と思いながらも、やさしく観てほしい(苦笑)。第1回、2回を観てくれたお客様にも、インパクトを感じてもらえる演技がしたい。残りの期間で、彼女をもっと好きになって演技を高めていきたい」

◆新埜楓(ヒロイン・藤枝沙穂流)
「ラストシーンを観てほしい。掛け合いではなく、ひとりでしゃべる長い台詞が多いので、大変ですが、頑張ります」

◆川崎マヨラ(滝水の友人であるSF作家)
「オムライス風にしたところを観てください。即興の演技をちょいちょい試していて、本番では一番おもしろいことをやります。説明的台詞をなるべく使わないよう工夫しています」

◆千葉夏希(滝水の仕事関係者)―なんと中学2年生。初舞台ながらOL~50歳代を堂々と演じ、中2と聞いてビックリ!
「昨年、スタッフとして照明や音響を手伝いました。演劇を志したいので、早いうちに学んでいきたいと参加しました。今は、出来るようになるのが楽しい。楽しいしかないです。周りの人に感謝です」

◆荻野桜子(沙穂流の母)
「自分の性格に合っているお母さんなので、楽しくやってます。舞台のそでから、大きくなった娘役の新埜さんを見て、「私はこの子の母親なんだ・・・」って不思議に思いながらやってます。この話は、いろいろと楽しめるところがあると思います。解釈は1つじゃないと思うので、お客様がそれぞれ自分の楽しみ方をしてもらえれば」

◆河野光里(沙穂流の友人)
「コメディーチックにしてあるので、細かいところも観てもらいたい。まだ、たまに『自分』に戻っちゃうので、役になりきりたい。たまにかむので練習していきたい」

◆圓城寺雪舞(ダンスアンサンブル・何でもサポーター)―ダンスが本業ですが、欠席者の代役、忘れた台詞を振るサポート役など、縁の下の力持ち! なくてはならない存在です。
「全部の台詞を覚えるようにしています。本番ではお客様に飴を配ったり、ボードでメッセージを伝えたりもします」

【若さとバカさを観てほしい】

演出を手掛ける代表の飯島さんは、オムライス風の笑いを取り入れる演出のきっかけを「演技力がないので、演技だけではみせられないから」と笑いながらも、それが、「劇団色になってきた」と話します。
役者任せで演技してもらって、取捨選択して作り上げていく。「楽しい」活動ですが、「作品の出来は、全部演出にかかってくるので、しんどい時もあります」。

「若さ、バカさを観に来てください。1周年なので、最初から観てくれているお客様には、成長曲線を観てほしい。成田は演劇が盛んではありません。だから、成田でもこんなことをやっている人間がいることを知ってほしい。小中学生にも観てもらって、自分もやってみたいと思ってもらいたい。自分たちの活動がきっかけになれれば、という思いでやっています」。

入場無料! 若さあふれる見応えのある舞台を、ぜひご覧ください!

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【劇団オムライス 第3回公演『熟~つくづく~』「すべての風景の中にあなたがいます」】

原作:梶尾真治『未来のおもいで』より
脚本:成井豊 (劇団キャラメルボックス)
演出:飯島誠一 (劇団オムライス)

▽12月26日(土) 昼公演:13時開演/夜公演:18時開演 (開場30分前)
▽成田公民館 市民ホール(成田市田町299―2/成田山新勝寺東門そば)
※駐車場がないため、公共交通機関をご利用ください。
▽入場無料
▽問:℡090(8870)0726(飯島)
omuraice10027285@gmail.com

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この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。