14チームが戦った、少年野球の第19回新人戦(スポーツ少年団秋季交流大会)は、11月22日、ナスパスタジアムで決勝戦が行われ、並木ペイシェンスの優勝で幕を閉じました。
並木ペイシェンスと、準優勝の久住サニーズ、3位の成田ブラックエンジェルスは、平成28年度全日本学童北総ブロック大会への出場権を得ました。
【試合結果】
《1回戦》
成田ゴールデンウィングス9―7吾妻スターズ
《2回戦》
成少フォックス11―2三里塚ライナーズ
久住サニーズ7―3神宮寺ライガース
大栄クラブルーキーズ15―2豊住・レッドソックス
並木ペイシェンス11―2下総ファイターズ
成田マリーシアズ8―6公津少年野球クラブ
《準々決勝》
成田ブラック9―8成少フォックス/久住9―4大栄/並木5―2マリーシアズ/加良部・橋賀台7―3成田ゴールデン
《準決勝》
久住14―0成田ブラック/並木9―0加良部・橋賀台
《3位決定戦》成田ブラック6―1加良部・橋賀台
《決勝》並木1―0久住
決勝戦は、それぞれ準決勝を大量得点完封で勝ち上がった、並木ペイシェンス対久住サニーズの戦いとなりました。
1回表、並木のピッチャーは打たせて取って3者凡退に抑える上々の立ち上がり。
裏、久住の先発も2人を打たせて2アウト、3番にライト前ヒットを許すも、4番を三振に仕留めます。
2回は両チーム3者凡退という、引き締まったゲームが進みます。
3回から試合は動き出しました。
表、久住は先頭打者が四球を選んで出塁すると、盗塁、バントで一挙に3塁をおとしいれます。
しかし並木のピッチャーは後続を、三振、内野ゴロに仕留めて、ホームベースを踏ませません。
ピンチをしのいだ裏の並木は、2アウトで交替した久住のピッチャーの立ち上がりを見極め、四球を選び、盗塁、四球で2・1塁としますが、後続がライトフライに倒れます。
4回、久住はまたも3者凡退に抑えられます。
裏、並木は2アウトからセンター前ヒットで出塁すると、2盗塁で3塁にランナーを進め、さらに四球で3・1塁のチャンスを作りますが、次打者が打ち取られ、ホームに還れません。
0対0のまま、手に汗握る展開が続く5回、久住は3塁ライナーで出塁し、2つのゴロの間に塁を進め、2アウト3塁とチャンスを作りますが、やはり決定打が出ません。
その裏でした。並木は2アウトで交替した久住のピッチャーから四球を選び出塁。ピッチャー暴投の間に3塁に進んだところで、松元選手がセンター前タイムリーヒットを放ち、待望の先制点をあげ、均衡をやぶりました。
6回表、すぐに追いつきたい久住4年生の海保選手が、2アウトからセンター前3塁打を放ち、同点のチャンスを作ります。
しかし、後続を三振に打ち取った並木2番手ピッチャーの雄叫びとガッツポーズに、得点をかき消されます。
裏、交替した久住の3番手から2つの四球を選んだ並木は、次打者があわや抜けるかの良い当たり。しかし久住レフトがナイスキャッチ! 追加点を与えません。
その後、久住は、三振、四球で2アウト満塁、再びの大ピンチ。が、これを三振でしのぐ好投で、最後の攻撃に望みをつなぎます。
まだまだ分からない1点差、久住は先頭打者が四球で出塁、代走を出し、盗塁、送りバントで3塁へ。またも同点のチャンスを作りますが、粘りもここまで。後続2人が内野フライに倒れ、並木が優勝をもぎ取りました。
振り返ってみれば、両チーム、ピンチとチャンスが交互に訪れながら、ノーエラーの1点試合という、見応えのある、素晴らしい決勝戦が展開されました。
並木ペイシェンスの加藤滋監督は、「ピッチャーがよく踏ん張ってくれました。いつもはエラーが出て崩れることがよくありましたが、守備練習を主にやってきた成果が出ました。ノーエラーでいけるとは思いませんでした。選手には『1つのアウトを、1人のバッターを取るよ。気持ちを集中して一丸で戦うよ』と伝えています。それが勝機につながりました。キャプテン中心によくまとまってくれました」と勝因を話してくれました。
【個人賞】(敬称略)
《最優秀選手賞》松元遥己(並木)
《優秀選手賞》岩瀬禮恩(並木) 海保琢磨(久住)
《敢闘賞》清水悠心(成田ブラック) 髙木昭太郎(加良部・橋賀台)