11月6日、下総高校自動車部の『本田宗一郎杯 Hondaエコマイレッジチャレンジ2017 第37回全国大会』優勝・準優勝報告会が、成田市役所で行われました。
【Hondaエコマイレッジチャレンジとは?】
本大会は「君はガソリン1リットルで日本一周できるか?」がテーマで、50ccのエンジンを搭載した自作自動車で、39分20秒110内にコースを7周(走行距離16,38968km)し、燃料消費量から「燃費」を算出して、燃費性能の高さを競う大会です。
マシンの設計、形状、材質、走り方など、ありとあらゆる要素の効率化を追求して、燃費性能の極限を目指します。
今回、高校生クラスで条件を満たし完走したのは、参加138台中94台でした。
【3連覇達成! 1位・2位独占も2年連続!】
下総高校は、新しく製作した車両と昨年優勝した車両2チームが参加し、平成27年からの3連覇を達成。
しかも昨年に続く優勝・準優勝独占という快挙を成し遂げました。
優勝したのは今年度製作した車両のAチームで、燃費2097.539Km/l。
準優勝のBチームは1815.359Km/l。
3位の埼玉県の高校の燃費が1698.567Km/lですから、貫禄の優勝・準優勝といえます。
《表彰式》
同校は、農業機械科の時代から32回目の参加で、7回目の優勝となりました。
3連覇挑戦は実は2回目。
第31回・32回も2連覇を達成しましたが、3連覇を目指し、守りに入ったことが裏目に出て、優勝を逃した経験があります。
【チーム力は過去一番!】
今回のチームは「個々の能力は、先輩たちに比べるとまだまだですが、チーム力は過去一番」と顧問の中西浩明先生。
チームは「エンジン班」「ボディ班」「タイヤ整備班」に分かれていますが、1人の眼では見落とす可能性があるので必ず複数の眼で見ること、違う班の仕事も確認しあってお互いに補い合うことを徹底しました。
【ベトナム大会参加も奏功】
さらに今回、守りに入らず3連覇を達成できたのは、昨年優勝の副賞として獲得した「ベトナム大会文化交流プログラム」に、3年生5人が今年4月に参加したことが奏功したといいます。
技術的には日本が上なので、5人はベトナムでは教える立場になりました。
「ベトナムでは街全体に、良い意味での貪欲さがありました。生徒たちはそれを感じてチャレンジ精神をもらい、成長して帰ってきました」。
《ベトナム大会の様子》
ベトナム大会の優勝チームとは懇親会も行い、交流を深めたため、今回の日本大会に参加したそのチームが、大会後、下総高校を訪問し、技術交流を行う一幕もありました。
その時のレポートはコチラ
【アクシデントを乗り越えて】
大会が行われたのは、10月1日のツインリンクもてぎスーパー・スピードウェイ(栃木県茂木町)。
絶対王者の相が漂ってきた下総高校ですが、優勝・準優勝は簡単なことではありませんでした。
どれだけ性能の高い車両を作っても、整備を念入りにしても、トラブルは発生するといいます。
今大会も前日に、ブレーキとデジタルタコメーターが不調になり、急きょ整備。
レース1時間前には、テスト走行で優勝車が横転するという大アクシデントもありました。
幸いにも破損は少なかったものの、気温20℃の日なたで修理している間にガソリンが膨張し、2チームとも前日走行では2200Km/lを記録した燃費に及ばなかったことは、悔しい結果となりました。
《下総高校自動車部 全国大会レポート》
臨場感あふれるレポートです!
ぜひご覧ください♪
①http://www.shimofusa-high-school.com/archives/387
②http://www.shimofusa-high-school.com/archives/376
③http://www.shimofusa-high-school.com/archives/554
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