【インタビュー】「公津の杜を音楽の街に」田中恵美子さん 今週末3/5に音楽祭を開催

成田市公津の杜でピアノ教室を開き、今年で4回めを迎える「杜の音楽祭」の実行委員長も務める田中恵美子さん。今週末35日の開催を前に、熱い思いを語ってもらいました。

音楽をやっている人たちがつながる場になればと思っています

今から4年前の2013年、成田市公津の杜に約200名を収容できる多目的ホールを有する複合施設「公津の杜コミュニティーセンター(もりんぴあこうづ)」が誕生しました。「せっかく近所に施設ができたのだから、何かできたらいいなという軽い気持ちで始めたんです」。

通常、ピアノを習っている生徒が人前で弾く機会は、年1回かせいぜい2回、自ら通う教室の発表会だけであることがほとんど。「人に聴いてもらうことが大事」と考える田中先生は、教室の枠を超え、人前で弾く機会になればと、音楽祭を企画しました。

「音楽をやっていても、意外とすぐ近くでやっている人たちにお互い気づかなかったり、つながりを持てないことも多いんです。そんな方たちとつながる場になればと思ってやっています」。

敷居は高くしたくない。軽い気持ちで音楽を楽しんでもらえれば

最初は、友達とたった3人で始めた音楽祭でしたが、回を追うごとに参加者も手伝ってくれる人も徐々に増えてきました。第1回からずっと楽しみにしてくれているという声も聞き、徐々に広がっている実感はあるそうです。

「ただ、あまり敷居は高くならないように気をつけています。聴く方も、演奏する方も、軽い気持ちで音楽を楽しんでもらいたいんです」と語るように、杜の音楽祭は、プロの演奏家を目指す生徒から、サークル活動をしている方々まで、出演者の年齢もレベルも様々です。「他の方々の演奏を聴いて、世界が拡がればなぁ…と思っています」。

35日「杜の音楽祭」の見どころ

杜の音楽祭は、地域の方の一般参加と、フレッシュな若手音楽家のゲスト演奏の2部構成になっています。

一般の部は、2943名の地域の方々が演奏します。年中から高校2年生まで、ピアノだけでなくヴァイオリンやヴィブラフォンまで楽器も色々。かわいい年長さんの鍵盤ハーモニカアンサンブルで「アンパンマンのマーチ」や親子のピアノ連弾などもあり、観る者を飽きさせない、バラエティ豊かなプログラムになっています。

また、ゲスト演奏では、日本クラシック音楽コンクールをはじめ、数々の受賞歴を持ち、現在東京藝術大学に在籍中のヴァイオリニスト・中添ゆきのさんと、同じく東京藝術大学で指揮を学ぶ平塚太一さんのピアノ伴奏の素敵な調べを楽しむことができます。

「音楽を学ぶ小さな子たちに、彼女たちの演奏を、間近で見てもらいたい。こうなりたいなと思って、何年後か、杜の音楽祭のステージに、ゲストとして戻ってきてもらえたら、こんなにうれしいことはないですね」。

杜の音楽祭2016
杜の音楽祭2015

【杜の音楽祭 2017

今回が4回目となる杜の音楽祭
今年も2943名の地域の皆さんの演奏と、ゲストに東京藝術大学在学中のおふたりのヴァイオリンとピアノ素敵な調べをお届けします

2017年3月5()13:30開演 (13:00開場)
入場無料
公津の杜コミュニティーセンターMORI×MORIホール
(千葉県成田市公津の杜4-8

プログラム(一部)

ピアノソロ演奏
・かっこう
・エリーゼのために
・バウムクーヘン
・幻想曲「さくらさくら」
・ショパン ワルツ

主催:「杜の音楽祭」実行委員会
https://www.facebook.com/morinoongakusai2014/

後援:公津地区青少年育成協議会・ひかり輝け!公津商店会

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。