昨年、もりんぴあこうづで開催され、大好評だった「星野富弘展」。
今年は、相田みつをとのコラボ展が、公津の杜の「ギャラリーのうさぎ」「ももとせアトリエ」、2会場で開催されています。
木・金・土・日・祝日のみの11時~16時開催です。
【ふたりの出逢い展 企画のいきさつ】
ギャラリーのうさぎを主宰する小林一三さんは、長年、書籍出版の仕事に携わってきた過程で、相田みつをさん、星野富弘さんに出会います。
「相田さんは、生きていれば93歳。星野さんは70歳。2人は実際には会ったことはありませんでしたが、相田さんは星野さんに会ってみたいと言っていました」。
相田さんと小林さんは、栃木県足利市の同郷で、星野さんは足利市から直線距離で30kmほどの群馬県渡良瀬川上流の出身。
「相田さんと星野さんは、県は違えど、風土や環境の似ている土地で生まれ育ちました。
私にとってお二人との出会いは財産。私のような立場にいる人間はいないので、何らかの形でお二人を結び付けたいと思いました」。
小林さんは5年前、星野さんと相田みつを美術館に許可を取り、見開きの左ページに星野作品、右ページに相田作品、コンセプトの似ている作品を並べたコラボ作品集を作りました。
今回の展覧会でも購入することができます。
【会場も「ももとせ」とコラボレーション】
高齢者が助け合って暮らすグループリビング「ももとせ」と「ギャラリーのうさぎ」は2軒となり同士。
「ももとせ」を運営するNPO住まい・まち研究会の夏目幸子理事長と小林さんは、10年前からのご近所つきあいがあり、小林さんが夏目さんを誘って、相田さんの聖地めぐりをしたこともあるそうです。
アトリエを持つももとせと、「2会場でコラボ展を開催するのもおもしろいんじゃない」と、のうさぎで相田作品を、ももとせで星野作品を展示するという、今回の企画展になりました。
《ギャラリーのうさぎ》
《ももとせアトリエ》
【珍しい、デザイナーとしての相田作品も展示】
貴重な展示は、まだ売れなかった頃から相田を支援していた、足利の旅館「なか川」の、部屋札、おてもと、マッチ箱などや、最中を売る店の包装紙など、相田がデザインした作品群。
「あいだデザイン研究所 相田みつを」という名刺まであります。
また、ももとせでは、2人のエッセンスを凝縮したビデオを上映しています。
2人の創作映像など、こちらも必見です。
竜ケ崎市から、園児を連れて見学に訪れたという、キリスト教系の幼稚園の先生は、「大変よいものを見せていただきました。子どもたちも熱心にビデオを観ていました。勉強になりました。このような企画展をやっていただき、ありがとうございます」と、感動の面持ちで話してくれました。
【資料展示やグッズ販売もあります】
作品だけでなく、貴重な資料展示や、カレンダー、絵はがき、キーホルダー、文房具、ハンカチなどの販売(ギャラリーのうさぎにて)もあります。
取材時も、小学生たちがたくさんの文房具を買っていました。
2人の作品は子どもたちにも人気です。
【ギャラリートーク】
1/29には、詩画集編集者・前『月刊絵手紙』編集長の山崎園子さんと、相田さん、星野さんと親交のあった小林さんによるギャラリートークが行われます。
貴重な裏話が聞けるかも!?
《ギャラリートーク「星野富弘 詩画のちから 誕生のひみつ」&「相田みつを・星野富弘 ふたりとのよき出逢い30年」》
▽1月29日(日) 午後2時より
▽定員:先着50名 ▽参加費500円 (グッズのプレゼント付)
▽講師:特別ゲスト 詩画集編集者・前『月刊絵手紙』編集長 山崎園子さん/ギャラリーのうさぎ主宰 小林一三さん
▽会場:ももとせアトリエ
成田で2人展が見られる貴重な展覧会は、2月5日(日)まで。
お見逃しなく!