成田高校陸上部 県新人大会 男女アベック優勝! 女子3000mは1~3位独占♪ 駅伝に弾み

9月22日(木)~24日(土)、千葉県総合スポーツセンター陸上競技場で、「第55回千葉県高等学校新人陸上競技大会」が行われ、成田高校が男女アベック優勝を飾りました。
優勝を8点~8位を1点に換算して競う学校対抗で、男子は80点、女子は126点、どちらも2位に大差をつけての優勝。
男子は4年連続36回目、女子は2年ぶり26回目、男女アベック優勝は18回目となります。
女子の126点は大会史上2番目、成田高校としては史上最高得点でした!

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【長距離陣が大活躍 駅伝に弾み】

今大会は、特に女子の長距離陣の活躍に目覚ましいものがありました。
エントリーは各校各種目最大3名までですが、3000m・800m・5000m競歩では3人全員、1500メートルでは2人が入賞しました。
中でも3000mは、成田高校が1~3位を独占する快挙で、10月29日に行われる県駅伝大会(優勝校が12月25日に開催される全国高校駅伝の出場権を獲得)に弾みをつけました♪

成田・富里勢の入賞者は次の通り。(敬称略。学校名なしは成田)

【男子】

100m ⑤山本 悠太(1) 10秒94
400m ②荘司 晃佑(1) 50秒01
800m ⑥髙梨 駿(2) 1分58秒81
1500m ②笹谷 亮太(2) 4分00秒15 ⑥坂田 隼人(富里2) 4分03秒10
5000m ①笹谷 亮太(2) 14分45秒50 ③久留戸 黛良(2) 14分54秒10
400mハードル ⑤青栁 柾希(2) 55秒97 ⑦石鍋 俊介(2) 57秒50
5000m競歩 ⑤橋口 大希(2) 24分22秒02
4×100mリレー ④成田高校(石鍋俊介(2) 山本悠太(1) 大山駿太朗(2) 島根拓海(1)) 42秒18
4×400mリレー ②成田高校(本間諒太(2) 浮貝雅希(1) 石鍋俊介(2)  荘司晃佑(1))3分15秒45
走幅跳 ①青栁 柾希(2) 7m30 ⑦酒井 陽季(1) 6m81
三段跳 ②酒井 陽季(1) 14m39 ③田島 拓也(2) 14m30

【女子】

800m ①石川 英沙(1) 2分12秒37 ④藤村 華純(1) 2分17秒50 ⑥谷藤 千夏(1) 2分18秒15

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1500m ③藤村 華純(1) 4分40秒59 ④髙橋 真奈(2) 4分42秒05
3000m ①笹野 真愛(1) 9分32秒16 ②保科 琴音(1) 9分34秒06 ③新堂 桃子(2) 9分35秒09

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400mハードル ③佐々木 倫(1) 1分05秒78
5000m競歩 ①髙橋 真奈(2) 25分16秒71 ④森田 花音(1) 28分30秒25 ⑤北小路 咲枝(1) 29分11秒74

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4×100mリレー ③成田高校(岡野夏実(2) 村上夏美(2) 清野涼々花(2) 佐々木倫(1)) 49秒06
4×400mリレー ①成田高校(齋藤夏乃(2) 村上夏美(2) 佐々木倫(1) 石川英沙(1)) 3分50秒45
走高跳 ①梅原 遥奈(1) 1m64
棒高跳 ③生越 結乙(1) 3m00
走幅跳 ②清野 涼々花(2) 5m73
三段跳 ①清野 涼々花(2) 11m57 ②岡野 夏実(2) 11m26
七種競技 ②北﨑 芽依(成田北2) 3801点 ⑥原田 萌花(2) 3548点 ⑦髙橋 春菜(2) 3463点

【チーム7種】

2日目~3日目にかけて行われた、女子の7種競技では、心温まるシーンがありました。
2日目の第1種目(全体の5種目)の走幅跳で右脚を負傷した選手が、最終種目の800メートルに、負傷した脚を包帯でぐるぐる巻きにして出場。
脚を引きずるようにしてスタートしましたが、当然徐々に離され、大幅に遅れて最後の直線へ。
その時、同じレースを走った成田北の北﨑選手や成田の原田選手を含む7選手が、ゴールで横に並んで、その選手を迎えたのです。
同競技は、2日間かけて7種目を行うという特殊な競技であり、参加選手全員で行動を共にするため、ライバルでありながら、「チーム7種」のような独特な雰囲気が生まれるのだそうです。

【努力のシンデレラと2戦目のサプライズボーイ】

成田高校1年女子の佐々木選手は、成田高校付属中出身。
中学時代は、県大会の入賞実績がありませんでしたが、高校入学直前の3月ぐらいから一緒に練習し、こつこつと努力を重ねてきました。
今大会、ケガをした選手が出たなどの事情もあり、両リレーの選手に抜擢され、4継の3位、マイルの優勝に貢献しました。
また、個人の400mハードルでも3位に入賞するという大躍進です。

成田高校男子2年の田島選手は、今夏から三段跳びに挑戦。
初戦が9月中旬の支部大会だったにもかかわらず、2戦目の県大会で3位に入賞し、日本ユース選手権の参加標準記録を突破するというサプライズを起こしました。

【短距離・長距離 一体の全員陸上でアベック優勝】

成田高校は、岩手国体に出場する4名の選手が、その調整のため今大会には個人でのエントリーが出来ないという事情があった上に、ケガをした選手も出たため、「チームとしては苦しい闘いになりますが、全員陸上で頑張ります」と話していた中原浩一監督。
アベック優勝という嬉しい結果に、「感無量。よく頑張った」と、選手をほめたたえました。

【駅伝に向けて】

長距離部門の松澤誠監督は、「よく頑張りました。しかし、予想よりも取りこぼしもあり、決して手放しで喜べるものではありません。
特に、駅伝のメンバーに入るか入らないか、瀬戸際の選手たちには、もっと頑張ってほしいです。
駅伝は男子7人、女子5人で走りますが、強い時は控えが2・3人いて、いつでも代わりに出場できるくらい、層が厚いことが条件だと思ってます。
なのでまだまだですね。
今回の新人戦だけ見れば、自己ベストを出した者も多く、駅伝に向けて弾みにはなったと思います。
男子は2年を中心に、女子は全ての学年が戦力。
競争力によりレベルアップしています。
ただし、今回、主力が出ていない高校もあるので、油断せずに、残り1ヶ月の県駅伝に調整していくつもりです」と、全国出場をかけて、厳しい言葉で選手たちを鼓舞しました。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。