図書 『周期表の覚え方』 著・画 砂川隆久 一粒書房 定価 1852円(税別)

著者の砂川さんは成田市在住。『周期表の覚え方』は、『砂川式パイナ算』『暗算達人を目指す人のための和式暗算のすすめ』『すぐできる人間そろばん&対数暗算』に続く、第4弾です。

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周期表の覚え方といえば「水平リーベ 僕の船 名前がある シップス クラークか」を思い出す理系の方々が多いと思いますが、本書の目標は、もっと高く、「最新全118個の元素の物性、たとえば原子番号、元素名、元素記号、族―周期、原子量、融・沸・露点の何れか、または半減期を覚えることである」(はしがきより)。

覚え方の工夫は、「おたまじゃくしはカエルの子」に合わせて歌える短文と、短文をイメージしたイラスト。たとえば表紙になっている原子番号101番のメンデレビウムは、元素の周期律を発見したロシアのメンデレーエフが箸であわびを食べているイラストと、「あわび(101)を初めて食べたメンデレーエフ(メンデレビウム Md)、こんな海の幸(3-7)がロシアにないのは不幸や(258)と興奮(52)して、半(半減期)日嘆き悲しんだ」の短文で覚えるという具合です。
短文・イラスト・歌詞の作成に、約8年を要した労作。付録はその集大成、壁に貼れるA1版の「語呂で覚える周期表」となっています。

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砂川さんは、「この周期表に挑戦して、子どもたちは理科好きになり、学生や社会人の現役世代は実務に活用し、高齢者は老化防止に役立ててほしい。1人でも多くの方々に挑戦していただき、『語呂で覚える周期表』が、かけ算九九や百人一首のように、日本の文化として普及すれば、望外の喜びとするところである」と、語っています。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。