6月29日、成田市立八生小学校で、教育ミニ集会「地球環境と太陽光発電」が行われ、1年~6年の児童78人と保護者らが参加しました。
柏市に本社を置く広島建設グループが、このたび、八生小学区の大竹地区で大規模太陽光発電施設(メガソーラー発電所)を稼働することとなり、この機会に子どもたちに地球環境について考えてもらおうと開催された授業で、講師を務めたのは、同発電所の太陽光発電システムを手掛ける(株)京セラソーラーコーポレーションの野村昇平さんと宮田昌尚さんです。
環境出前授業は、児童にも分かり易く作られた60枚にもおよぶ資料が、スクリーンに大きく映し出されながら、進められました。
導入は「電気を使っているものをあげてみよう」などという身近な質問からで、児童たちは活発に手を挙げ、一気に引き込まれていきました。
異常気象の原因に自分たちの生活の仕方も関係があること、火力発電は二酸化炭素を出すため地球温暖化の原因となること、地球にやさしい発電方法のひとつに太陽光発電があること、太陽光から電気を作る太陽電池(ソーラーパネル)の仕組み・・・と、授業は進みました。
「太陽電池は何才(いつ誕生したの)?」「初めて太陽電池が使われたのは何?」「太陽電池の寿命は?」「日本でいちばん、家の屋根に太陽電池をつけている都道府県は?」と選択クイズも多数ある授業に、児童が生き生きと参加する姿が見られました。
ビル、ショッピングモール、空港、ガソリンスタンドなどが、意外な場所に付けている太陽電池を見つける場面などでは、低学年の児童も一生懸命に参加していました。
続いて「世界で一番たくさん太陽電池をつけている国は?」と世界にも目を向けさせ、ラクダに取り付けた太陽電池で冷蔵庫を冷やし、薬を運んでいる北アフリカの例、世界中で4~5人に1人は電気のない暮らしをしていて、そんな地域では太陽電池がとても役立っていることが紹介されました。
最後に、一人一人が地球のために出来る、排気ガスを減らすこと、エネルギーの無駄遣いをなくすことなどが説明され、「これからの地球を守るのは私たち。環境のことを考えて生活しましょう」と締めくくられました。
児童からの質問コーナーでは、次々と手が挙がり、「なぜドイツが世界で一番太陽電池を付けているのですか?」「発電量は、気温で変わりますか?」など鋭い質問も出され、時間が足りないほどでした。
代表児童が「太陽電池は、どこでもできて環境に良いことがわかりました。これから電気を大切にしていこうと思います」と、また松井豊校長が、「みんなが大人になった時には、もっと違うエネルギーが出てくるかもしれませんね。夢いっぱいのお話をありがとうございました」とお礼を述べました。
講師を務めた野村さんは、「環境にやさしい太陽電池をもっと身近な存在にしていきたいと思っています。このような草の根活動を大切にして、お子さんのうちから知っていただいて、普及につなげていきたい。太陽光パネルを付けたお家では、節約意識が高まるようです」と話してくれました。