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2018-07-19

被災者自らが「あの日」の朗読劇 浪江に帰る・帰らない 


12月22日、成田市文化芸術センタースカイタウンホールで、「『ふくしま浪江まち物語を語る。』~絵おと芝居 帰る・帰らない~」(主催:浪江まち物語つたえ隊)が開催されました。

この事業は、平成29年度ふるさとふくしま交流・相談支援事業(県内避難者・帰還者支援事業)として企画され、震災直後より、浪江町の4家族を招くなど、「浪江復興支援」を継続しているNPO住まい・まち研究会が、成田実行委員会を立ち上げ、成田市長をはじめ、成田市の全面的な支援のもとに、多くの方に参加いただきたいと「入場無料」で実現したものです。

【一本の鉛筆の会から義援金】

上演に先立って、毎年復興支援のためにチャリティーコンサートを行っている「一本の鉛筆の会」から浪江町の宮口勝美副町長に、今年の義援金17万4千10円が手渡されました。
宮口副町長からは感謝の言葉と、今年3月に避難指示が解除されたが、スーパーマーケットなどの開店もない状況の中、帰って来られる環境作りに尽力している現状が語られました。

プロの役者さんも協力

【第一部 浪江町民話紙芝居アニメ&朗読&演奏のコラボ】

第一部は、浪江町に伝わる民話2編のアニメ紙芝居。

作者のいくまさ鉄平さんは、長年、地域おこしや地域活性化に携わってきた紙芝居作家。
2011年3月の東日本大震災発生に伴い、支援団体を立ち上げ復興支援に取り組む中で、数え切れない物語が生まれた東日本大震災の心の支援として、東北まち物語紙芝居化100本プロジェクトを企画し実現させました。
現地に伝わる民話を含む100本が完成してからも作り続けた紙芝居は140本に及び、中から3本がアニメ化されました。

この日、上演されたのは「勘六の狐退治」と「あんば様」。
語り部は、現在も復興住宅に暮らす「浪江まち物語つたえ隊」のメンバーです。
生演奏のBGMは、世界で活躍するプロのハープ奏者・東海林さんとフルート奏者の佐藤さん。
ハープとフルートだけでなく、太鼓や横笛、様々な小道具や声を使っての効果音を担当。
スクリーンの絵、語りと一体化し、生の音が語る演出・・・。
会場は一気に民話の世界に引き込まれました。

 

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【第二部 なみえ母娘避難物語「帰らない」】

大震災発生時、勤務先の介護施設に駆けつけ、倒れるまで働いた娘と、その家族のドキュメントアニメ。
この日、成田での上演会の朗読を担当したのは、意を決したモデルのご家族でした。
辛い経験を淡々と語るご家族の朗読劇に、会場は静まりかえりました。

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ご一家は、山や畑は守りつつ、浪江に帰らないと決めたそう。
ご自宅は解体の順番を待っているそうです。


「放射能災害は自然災害と違うことを、1人でも多くの人に知ってもらい、浪江を忘れないために」と、出演を決断されたようでした。

最後に「いろんなものを大切にしないと、当たり前のことが簡単に崩れる。家族そろっていられるだけで幸せ」と、すべてを無くしながらも今の幸せを噛みしめる母娘の会話が、観客の心を揺さぶりました。

【避難者の心の叫び】

フルートとハープ演奏で『南部牛追い唄』が流れた後、アニメ映像をバックに、避難指示が解除された今の避難者の「帰る」「帰らない」「帰れない」「帰りたい」の狭間で揺れる声が、会場に流されました。
「スーパーもなくて日常生活が不便。帰りたいけど元通りの日常生活が送れるとは思えない」
「浪江は優しい町。生まれ育ってよかった。放射能がなければ帰りたい」
「帰れない。両方のローン、税金の問題もある」
「ふるさと浪江に戻って力になりたい」
「浪江に帰ると、ここにいちゃいけないと思う。自分の家なのに不思議な感覚」
「こっちでの暮らしを断ち切って浪江に戻るのも勇気がいる」
「帰りたいけど帰ってはいけない。放射能の実際は誰も分からない。こっちの生活を壊してまで戻っていいのかという自分がいる」
「復興支援のイベントでは、最後になぜか『ふるさと』を歌う。4~5年は嫌だった。『ふるさと』を歌うのは辛い・・・」

浪江町出身のシンガーソングライター門馬よし彦さん「夢であればいいと毎日目を閉じる」の歌声が切ない

浪江町から成田市に避難されている方は約50名いらっしゃるそうです。
この日も会場に駆けつけた方の姿がありました。

成田の子どもたちから出演者のみなさんに花束

自らは迷っているという、浪江まち物語つたえ隊代表の小澤是寛さんは、最後にあいさつに立ち、「語りたくないけど語らなくてはならない」と明かしました。

当日、寄せられた募金11万円余(公津地区社会福祉協議会からの3万円を含む)は、共催のNPO住まい・まち研究会から浪江まち物語つたえ隊に手渡されました。

いくまさ監督の呼びかけで、会場一体となって

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