7月16日、下総運動公園で準決勝・決勝が行われた「第13回千葉ロッテマリーンズ成田後援会旗杯少年野球大会」で、三里塚ライナースがうれしい今大会初優勝を飾りました。
《決勝》三里塚ライナース10―4並木ペイシェンスA
決勝戦は、前日行われたJA成田杯優勝の並木ペイシェンスA対3位の三里塚ライナース。
連戦となったロッテ杯の決勝では、前日1つ多く試合をしている疲れからか、並木の守りに乱れが見られ、ミスが少なかった三里塚に軍配があがりました。
試合前、三里塚のベンチには「ここまで来たら優勝するぞ~!」とコーチの声が響きました。
先発は、三里塚:斎藤夢明、並木:大伴隼斗。
1回表、並木を三者凡退に抑えた三里塚。
裏の攻撃、死球・四球・盗塁・四球で満塁となったところ、2塁へのけん制が後逸となった間に1人生還し、先制します。
2回表、並木は1・3塁とするも、ホームを踏めません。
裏、三里塚も4人で攻撃を終えます。
この回、三里塚が打った1塁ファールフライを、飛び込んで捕球しようとした並木。
顔まで泥だらけになり、視界に影響が出た並木の選手に、1塁側ベンチの三里塚コーチが、自陣の水道で顔を洗うよう、声をかけます。
胸が熱くなるフェアプレー精神が見られたのは、この時です。
顔を洗っている並木の選手に、三里塚ベンチの選手たちから、何回も「ナイス・ファイト!」という声がかかりました。
3回表、並木が四球・盗塁・安打で同点に追いつき、試合を振り出しに戻します。
【三里塚 一挙9点のビッグイニング】
しかしその裏、14人が打席に立つ、三里塚ビッグイニングになりました。
1番宮下勝太郎がセンター前ヒットで出塁。
並木は2番の送りバントを刺すなど、良いプレーも出ましたが、先発・2番手・3番手とピッチャーの制球が定まらず、守備も乱れます。
三里塚はそのスキを見逃さず、確実に塁を進め、6加点。
この回2巡目となった3番亀崎圭市の2点タイムリー、4番斎藤夢明の安打も絡めて、一挙9得点と突き放しました。
それでも最後まであきらめないのが並木のチームカラー。
4回表、センター前ヒット・盗塁・捕手後逸・ライト前タイムリー3塁打で1点、捕手後逸間に1点と2点を返します。
並木はその裏、満塁のピンチをしのいで、5回の攻撃に望みをつなげます。
5回、並木は2アウトから四球・盗塁で2塁に進むと、4番のセンターを抜ける3塁打でさらに1点と最後まで粘りましたが、攻撃もここまで。
三里塚ライナースが、参加34チームの頂点に立ち、初めてロッテ旗杯を制覇しました。
【表彰式】
《個人賞》
木内瑠衣キャプテンは、「優勝できてうれしい。みんなでとった優勝です。また優勝できるように頑張りたい」と、次を見据えました。
三里塚ライナースは、10月に行われる千葉ロッテマリーンズ旗杯千葉県大会に、成田後援会地区代表として出場、8チームと戦います。
今大会の最優秀選手は、斎藤夢明選手。
髙岡淳二監督をして「四球が少ないので安心して見ていられる」と評される遠投74mの肩を持つ投手です。
身体も雰囲気も小学生離れ、大器の片りんを見せる斎藤選手は、最優秀選手賞に「うれしいです」と答えながらも、「今日の出来は80点。まだ、もっと良いピッチングができるはず。県大会も優勝が目標です。なるべくフォアボールをなくして、無四球完封したい」と、「プロ野球選手になりたい」の目標を持つ選手らしく、淡々と頼もしい言葉を聞かせてくれました。
【ふぉとぎゃらりー】