ドイツの柔道少年少女が成田でホームステイ 日独スポーツ少年団交流事業

今年で42回目 日独スポーツ少年団交流
日独両国のスポーツ少年団の、優れた青少年と指導者の相互交流により友好と親睦を深め、国際的能力を高めるとともに、両国の青少年スポーツの発展を図ることを目的に、1974年の第1回以来、公益財団法人日本体育協会が毎年継続実施している「日独スポーツ少年団同時交流」。
今年は日本全国で39の市町村が受入事業を行っています。

成田市の受け入れは4回目
成田市で今事業の受け入れをするのは、2009年に続き4度目です。
今年は7月29日~8月2日、ドイツの柔道スポーツ少年団に属している指導者1名、14歳~21歳の団員9名を、8つのホストファミリーが受け入れました。

成田山見学
7月29日、ドイツ団は成田山界隈を見学しました。
ドイツ団の皆さんは、日本独自の習慣や文化に興味津々で、通訳ガイドの方に、店頭でさばかれるうなぎ、池の鯉と亀や5円玉を投げる意味、お参りの前に手を清めること、新勝寺の建造物の素材についてなど、次々に質問。
そして、8月21日に控える昇段審査の合格を新勝寺に祈りました。

ウェルカムパーティー
夕方からは成田U-シティーホテルでウェルカムパーティーが行われました。
はじめに、伊藤竹夫成田市スポーツ少年団本部長が成田市を紹介、「伝統的な姿と国際的な姿が融合した国際的な観光都市で、日本の文化と生活習慣をはじめ、多くのことを経験し、楽しい思い出と新しい友だちを作ってくれるとうれしいです」とあいさつしました。

小泉一成成田市長は、「スポーツは言語や文化の違いを超えます。この事業は成田市をPRできる良い機会だと思っています。両国の親善大使として、運気上昇のまち成田に触れてください」と、成田市をPRしました。

ドイツ団は、この日、成田に来る前に、柔道の聖地・講道館で師範に稽古をつけてもらう体験をしてきました。登壇した柔道三段のカイ・キルプシュス団長は、講道館で日本式お辞儀の仕方を習ったことを話し、さっそく実践してくれました。
今回の交流のモットーは「フェアプレー」とのことから、団員たちが前もって「フェアプレーということに関する柔道の価値」を考え、「敬意・礼儀・謙虚・自制・親切・誠実・勇気・尊重・友情・真面目」の10項目をポスターにしたことが話されました。

ドイツ語の上に、一生懸命に練習してくれた漢字も書いてあります!
ドイツ語の上に、一生懸命に練習してくれた漢字も書いてあります!

昨年、ドイツ側の受け入れ窓口になった経験から苦労が分かる、と日本への感謝の気持ちを何度も強く表し、「ホームステイを楽しみにしています。今回の経験を通して彼らが変わっていくこと、これからもこの事業が続いていくことを心から願います」とまとめました。

日本からは、千葉県選手団と成田市スポーツ少年団のポロシャツ、今回の事業の記念タオル、ドイツからは、キーホルダー、ペナント、帽子、記念コイン、柔道の価値をまとめたポスターなどが贈られました。

たくさんのプレゼントを用意してくれました
たくさんのプレゼントを用意してくれました

ホストファミリーが紹介され、それぞれのテーブルで歓談。
さっそく笑顔で打ち解ける姿があちらこちらで見られました。

パーティーの中では、マグロの解体実演も。

マグロの登場に驚いたのもつかの間・・・
マグロの登場に驚いたのもつかの間・・・
さっそくカメラとビデオで撮影!
さっそくカメラとビデオで撮影!

さばきたてのマグロの寿司を、上手におはしを使って口に運び、「グ~!」と顔をほころばせていました。

タグ取り鬼ごっこを楽しむ
8月1日には、成田市体育館剣道場で、成田市スポーツ少年団の子どもたちと、タグ取り鬼ごっこを楽しみました。

8月2日に成田市役所でお別れ会を行った後、ドイツ団は次の訪問地・栃木県那須塩原市に出発しました。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。