世界少年野球大会開幕! ハンク・アーロンさん&王さんも来成

世界少年野球大会が成田で開催されています
ホームランキング王貞治さんとハンク・アーロンさんが、野球を全世界に普及・発展させ、世界の子どもたちに友情と親善の輪を広げることを目的に、1990年、第1回大会をロサンゼルスで開催した「世界少年野球大会」の第25回大会が、8月3日~9日、成田市のナスパ・スタジアム、中台運動公園で開催されています。

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開会式はインターナショナル
4日にナスパ・スタジアムで行われた開会式には、ハンク・アーロンさん夫妻や、多数の来賓が参列し、はるばる、カナダ、ドイツ、中国、香港、デンマーク、マルタ、フィジー、ミャンマー、フィリピン、ニュージーランド、スイス、ペルー、アメリカからやってきた世界の、そして日本の子どもたちを歓迎しました。

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多数の来賓が世界の子どもたちを歓迎
多数の来賓が世界の子どもたちを歓迎

あいさつに立った王さん、アーロンさん、森田健作千葉県知事、小泉一成成田市長らは、「元気に野球を楽しみ、仲間たちと大きな思い出を作って」「夢と希望を忘れずにおおいに楽しんで」「多くの人たちと交流を楽しんで」と子どもたちを激励しました。

選手宣誓は日本・フィリピン・アメリカの代表3人で行い、「私たちは、この大会で、たくさんのことを学び、協力し、時には正々堂々と戦うことを誓います」。

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夢の始球式でアクシデント!?
開幕試合の始球式の打席には、ホームをはさんで、アーロンさんと王さんが立つという夢の共演。
対する投手は、森田知事と小泉市長が務めました。
小泉市長が王さんに投じた1球が、王さんの頭上を大きく越えたかと思うと、森田知事がアーロンさんに投じた球は、肩のあたりへのまさかのデッドボールで、会場が沸きました。

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ポジション取りに失敗して、アーロンさんが撮れませんでした・・・(泣)

 

始球式後、そろって取材に応じたおふたり。デッドボールについて聞かれると、王さんは「・・・絵にはなったんじゃない?」、アーロンさんは「メジャーでは何度もぶつけられたが、まさか知事がぶつけてくるとは」と、笑いを誘いました。

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アーロン&王 大会の意義
アーロンさんが大会を訪れるのは、2007年のプエルトリコ大会以来。足のケガの手術がもとで、車椅子や杖を使いながらの来日に、王さんが何度も感謝の気持ちを表すと、アーロンさんは「世界の子どもたちが、野球を通じて友だちになり、人生が変わるのをずっと見てきました。74年日米野球の本塁打競争の友情が続いている王さんはスペシャルな存在。王さんとの友情で続けてこられたことを嬉しく思います」と応えました。
王さんも「野球を通じて楽しさと、会ったことのない友だちに会って、こんな世界があることを知ってもらいたい。(共に合宿する)この1週間で、彼らはガラッと変わる。準備は大変だけれど、彼らの笑顔を見ると、またやろうと思う」と、25年続けてきた原動力を語りました。

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千葉県だけが2回目の開催
国内では、今までに20大会が行われていますが、日本初開催の第2回千葉大会以来、同一県の2回目開催は千葉が初めて。王さんは「千葉、成田はスポーツに熱心で施設もしっかりしている。いろいろな意味でやりやすいですね」と話してくれました。

開幕日韓戦は引き分け
開幕試合は、韓国対成田ゴールデンブラックフォックス。今大会の参加資格が8月2日現在で満10歳と11歳ということもあり、成田は連合3チームが韓国と中華台北チームとの交流試合を行います。

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結果は1対1の引き分け。
大谷太志郎主将は試合後、「韓国の選抜チームだから、強かった。塁に出た時に声をかけてくれたり触れあえて、しっかり野球ができて楽しかった」、宮嶋勝美監督は「関係者の皆さまに大変なご苦労をかけて、開催していただいた大会。良い経験をさせてもらいました。韓国のチームはさすが選抜だと思いましたが、最後まで守りきり、攻撃もでき、内容のある良い試合が出来ました」と、貴重な体験に声を弾ませました。

成田ゴールデンブラックフォックス このメンバーにも新たな友情が芽生えたことでしょう
成田ゴールデンブラックフォックス このメンバーにも新たな友情が芽生えたことでしょう

明日の対戦
明日7日(金)は、9時30分~11時に中華台北VS成田ジュニアフューチャーズ、11時30分~13時に韓国VS成田バズーカの対戦が行われます。
応援よろしくお願いします!

(試合結果:中華台北10―0成田ジュニアフューチャーズ
韓国8―7成田バズーカ)

和気あいあいの野球教室
中台運動公園では、9日まで野球教室が行われています(9時~12時)。
多国籍の子どもたちが混合でグループに分かれ、野球という共通語を通し、「ナイス!」「グッド!」「ゴー!」「ストップ!」などと声を掛け合いながら、楽しむ姿が見られます。
アシスタントコーチを務めた国際武道大学硬式野球部メンバーの中には、成田の少年野球チーム出身選手の姿もありました。

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全世界に野球を普及させるため 
野球教室会場で子どもたちを支援していた、名古屋から来たという、ヨーロッパ野球支援団体GLOVE代表の佐藤雅史さんは、「ヨーロッパやアフリカでは、あまり野球が普及していません。野球道具がない国があると王さんに相談すると『送ってあげて』と、すぐに用意してくださるんです」と、貴重なエピソードを教えてくれました。

今大会の様子は、一般財団法人 世界少年野球推進財団のface bookで見ることができます。
https://www.facebook.com/wcbf.jp

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。