壁画で明るく楽しいトンネルに!加良部トンネルアート8年越しついに完成

加良部地区の夏の恒例行事になった、子どもたちによるトンネルアートが今年も行われました。

「暗くて汚い、落書きもたくさんあったトンネルを、明るくきれいにしたい」と始まったこの取り組みは、今年で8年目を迎え、これで加良部地区にある5箇所すべてのトンネルが、アートで彩られました。

トンネルアート、どうやって始まったの?

加良部地区のある成田ニュータウンには、歩行者のみが通れる緑道が数多くあり、道路と交差する箇所はトンネルになっています。薄暗く、蛍光灯が割られる、落書きをされるなどのトラブルが発生し、このままでは防犯上よくないと、加良部地区防犯パトロール隊の福森光紀さんが主体となり、8年前に始まりました。

何もわからないところからスタートしたこのプロジェクト。市の建造物であるトンネルにペンキを塗るということで、最初は市からも断られたといいます。市議である油田清さんの力も得ながら、交渉を重ね、ついに許可を得ることができました。

当初は難色を示していた市も、その美しさと効果を認め、今では積極的に応援。3年目からは市長も現地に訪れ、見に来るようになりました。また、当初は町内会で購入していたペンキも、昨年から地元の塗装業者から提供してくれるように。近隣の方が掃除してくれるなど、このプロジェクトを中心に、徐々に協力の輪が広がっていきました。

今年でついに完成!8年越しの集大成

今年はこども会「成田キッズ」、NPO法人子どもプラザ成田、公津の杜中美術部、西中美術部、成田中美術部、そしてペンキを提供してくれた塗装業のボランティアチーム「塗魂ペインターズ」の6団体が参加しました。今年のテーマは、「スポーツ」と「成田の未来」。うなりくんや子どもたちの描いた未来が壁一面に広がっていました。

「デザインなどは一切口を出さず、子どもたちにまかせています」と福森さん。なるべく子どもがイメージしやすいテーマを選びながら、どんな絵柄になるか、楽しみにしているといいます。

8年目となる加良部トンネルアートプロジェクト。今年で加良部にある5箇所のトンネルすべてが、小中学生の絵画で埋まり、ついに完結!長さは合計で600mにもおよび、8年間でのべ5500人が参加したことになります。4歳〜96歳まで、まさに老若男女、地区の方々の思いが詰まったプロジェクトとなりました。

「今後も他の地区で引き継いでやっていってほしいですね」と福森さんと油田さん。加良部地区だけでなく、成田中にこんなにほんわかなアートが広がるといいですね!!

どこ行けば見られるの?

今年の作業箇所はココ!実物をぜひ見てください♪

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。